「百年の孤独」などで知られる南米コロンビアのノーベル文学賞作家ガブリエル・ガルシア・マルケス氏に対し、米連邦捜査局(FBI)が、1961年から24年間にわたり、内偵捜査をしていた。米紙ワシントン・ポストの調査報道で明らかになった。同紙は「捜査の動機は不明」としている。 同紙の請求で公開された137ページ分のFBIの内部文書で判明した。ガルシア・マルケス氏はキューバ革命後の61年、妻子と共にニューヨークのホテルに1カ月滞在した。キューバの国営通信社を米国に開くためだったという。内偵はこの時始まったとされ、指示を出したのは当時のFBI長官だったという。 ガルシア・マルケス氏がキューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長らと親交を深め、82年にノーベル文学賞を受賞した後も内偵は続けられていた。133ページ分の関連文書が現在も未公開のままになっているという。 ガルシア・マルケス氏は世界的なラテンア