米粉を使用したシフォンケーキ(上)とパン(左)、カレーパン。シフォンケーキは期間限定販売揚げたての米粉入りカレーパン。小麦粉だけの生地より色がやや濃く揚がる特徴があるという=愛知県安城市の山崎製パン安城工場 米粉の利用が広がっている。農林水産省の推計では、08年度にパンやめん類などに原料として使われた米の量は、5年前の9倍強になった。昨年からは、大手メーカーも米粉製品に力を入れるようになっている。小麦粉の価格高騰や、もちもちした新しい食感がうけたことが背景にある。 農水省のまとめでは、パンなどに使われた米粉は、03年度は1千トン、06年度は6千トンだった。同省は、08年度は9千トン強まで伸びたとする推計値を発表した。 同省食糧部計画課によると、米粉が注目されるようになったのは07年秋から08年春にかけて穀物価格が高騰したのがきっかけ。小麦粉と比べ1.5〜2倍ほど割高とされる米粉だが、