小惑星キロンによる恒星食の観測から、キロンの周囲に環あるいは対称ジェットのような物質の存在が明らかになった。もし環であることが確認されれば、同じくケンタウルス族小天体であるカリクロに続いて2例目となる。 【2015年3月19日 マサチューセッツ工科大学】 太陽系内には、環を持つ天体が5つ知られている。土星、木星、天王星、海王星といった惑星に加えて、2014年には初めて小天体にも環が発見された(参照:「小惑星カリクロに環を発見、小天体として初」)。このカリクロは、「ケンタウロス族」と呼ばれる、彗星と小惑星の特徴を併せ持つ天体の1つだが、新たにもう1つのケンタウロス族天体「キロン」にも環のようなものが検出された。キロンは1977年に発見された初のケンタウロス族天体で、小惑星(2060 Chiron)と彗星(95P/Chiron)の両方の符号を併せ持つ。 キロンに環があるとすれば、小天体としては