先日、霞ヶ関のOB数人と話した。話題はやはりエネルギー問題になり、特にソフトバンクの孫正義社長の「メガソーラー」に話題が集中した。彼の行動は、霞ヶ関の常識を越えているようで、いろいろな疑問が出た。 A 「彼は菅首相に取り入って、エネルギー政策を商売に利用する『政商』だよ。フィードインタリフ(固定価格買い取り)の買い取り価格を40円/kWhで20年固定するというのは、投資収益を確保しようということだろう。リスクなしでもうけを保証したら、訳のわからない会社が入ってきて電気代が上がり、スペインみたいにめちゃくちゃになる」。 B 「いやいや、そんなに甘くないよ。俺もエネ庁(資源エネルギー庁)に長くいたけど、太陽光発電でもうけたなんて話は聞いたことがない。役所が補助金をつぎこんで無理やり電力会社にやらせてたんだぜ。単価40円といっても年間1000万kWh程度だから、売り上げはわずか4億円。設備投資は