「風の谷のナウシカ」は、「火の七日間」と呼ばれる戦争により産業文明が崩壊し、巨大な蟲と、有毒な瘴気を発する菌類の森・腐海に覆われた世界を舞台に、「風の谷」の族長ジルの末娘・ナウシカを描く物語。1982年から1994年にかけてアニメージュ(徳間書店)にて連載され、1984年には宮崎が監督を務めた劇場アニメが公開された。 宮崎作品および、スタジオジブリ関連作品が歌舞伎舞台化されるのは今回が初。主人公・ナウシカを尾上菊之助が演じ、ナウシカと対をなすトルメキアの皇女・クシャナ役は中村七之助が務める。そのほか尾上松也、坂東巳之助、尾上右近が演者として名を連ねた。 脚本は「借りぐらしのアリエッティ」や「思い出のマーニー」などのジブリ作品の脚本を務めた丹羽圭子、演出は「新作歌舞伎『NARUTO-ナルト-』」を手がけたG2が担当。全7巻におよぶ原作を完全上演する予定で、映画版では描かれなかった原作の壮大な