見た目は美味しそうだ。ただ、お酒と香草の良い香りに混じって、さきほど嗅いだヘドロのような臭いが漂っている。 「遠慮せずにどうぞ」 運転手は笑顔でそう勧めてくれたものの、通訳の林氏はアイコンタクトで強いNGサインを私に送っていた。となると、「ヘドロアサリ」の味を読者に伝える役目は自分しか果たせない。覚悟を決めて、アサリをいくつか一気に食べてみた。味付けは上手だったが、砂抜きもされておらず、口の中でジャリジャリと音がした。そして、思ったとおり強烈な異臭が鼻を突く。 思わず吐きだしそうになったが、嬉しそうに見ている運転手が視界に入った。彼は茹でたシャコ貝やアサリの酒蒸しを美味しそうに次々と口に入れていた。余計に気持ち悪くなって、私は手元にあった中国ビールで、アサリを強引に胃の中へ流し込んだ。 夕方、ホテルへ戻ると、断続的な吐き気と腹痛に襲われた。厚生労働省が発表している「輸入食品違反事例」によれ
<日本人の英語がなかなか上達しないのは「個人の体験に基づく学習法や、根拠が薄いメソッドがあふれている」から――。ENGLISH COMPANYの岡健作氏が語る、日本の英語学習の問題点と、第二言語習得研究という科学に基づいた合理的学習法の利点> ある日突然、海外との折衝が多い部署へ異動になった、社内会議の公用語が英語に切り替わった──。 今やビジネスの現場では、いつ高度な英語力を求められてもおかしくない時代。当然、世の中には英語学習教材があふれ、英会話スクールやオンライン講座も乱立している。 なのに、聞こえてくるのは道半ばで挫折した話ばかり。努力しているつもりなのに、なかなか結果につながらないのはなぜ......? 理由はいくつもある。英語は音韻体系から語彙、文法まで日本語とかけ離れた言語で、習得に膨大なエネルギーを要する。日常生活で英語を使う場面が少ない日本のような環境では、学習のモチベー
新種のタパヌリオランウータンはすでに絶滅の危機 Sumatran Orangutan Conservation Programme/YouTube <ヒトに近い大型類人猿の新種が88年ぶりに発見されたが個体数はわずか800。大々的な報道で密猟者の標的にもなりかねない> インドネシアのスマトラ島北部にある北スマトラ州の密林でヒトに最も近いとされる大型類人猿のオランウータンの新種が発見された。 同州で研究を続けてきたスイス、英国、インドネシアなどの研究者による国際チームが11月2日付けの米科学誌「カレント・バイオロジー」に研究成果として発表したもので、それを受けてインドネシア国内でも新聞、テレビが一斉に大きなニュースとして連日報道を続けている。 国際チームによると、2013年に同州南タパヌリ県で発見された死んだオランウータンのオスの成体の頭蓋骨、歯を調査するとともに、別の場所で捕獲された2頭分
インドでやまぬ女性への暴力。いったい背景には何があるのか。ハフポスト・インド版副編集長のリツパルナ・チャタジー氏に聞いた。 NEW DELHI, INDIA - DECEMBER 16: People lit candles and held solidarity marches in remembrance of the horrific December 16 Delhi gang-rape that shook the nation at the munirka bus stand where she boarded that bus on the second anniversary on December 16, 2014 in New Delhi, India. On December 16, 2012, a 23-year-old physiotherapy student
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