官民を行き来する回転ドア式の人事交流のメリットは、民間企業で培った知見や世間の相場観を硬直化しがちな官僚組織に取り込めることにある。前例踏襲や事なかれ主義など、官に染み付いた風潮と闘う人の姿を追う。「私のことを嫌っている官僚は少なくないと思いますよ」政府CIO上席補佐官の平本健二(56)はそう言って笑った。平本は、国・地方を含めた行政システムのデジタル化を加速すべく、政府が招き入れた人材だ。
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ひとつの犯罪が時代を象徴することがある。 令和元年(2019年)5月28日、朝7時40分頃、小田急線とJR南武線が交差する登戸駅近くで、男がスクールバスを待っていた児童や保護者らを次々と包丁で刺した。男は終始無言で凶行に及び、20メートルほど走って逃げた後、突然自らの首を掻き切り絶命した。この間わずか十数秒だった。 犯人によって小学6年生の女の子と39歳の保護者の男性が命を奪われた。また17名の児童と保護者1名が切りつけられ、このうち女児2名と保護者は重傷を負った。これが令和の幕開けに社会を震撼させた「川崎殺傷事件」(川崎市登戸通り魔事件)である。 この事件が「令和元年」を象徴しているというと驚く人がいるかもしれない。わずか2年前のことなのに事件は早くも世間の記憶から薄れつつあるようにみえるからだ。そもそもあなたはこの事件の犯人の名前を覚えているだろうか?また当時、著名人がメディアで発した
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