前稿の続きである。 ○2009-09-02 民主が勝った選挙 前稿を書いててふと思ったのだが、「強く長期でコミットできる政権」を作るにあたっての最大の障害は制度じゃないかという気がしてならない。衆議院の平均任期は3年そこそこだから、3年に1度半数が改選される参議院と併せると、なべて平均1.5年で国政選挙が来ることになる。これまでの自民党政権は衆議院で勝った政権も次の参議院で負けると、概ね退陣していたし、「安倍おろし」の様に同僚から引き摺り下ろされることも多かった。 ひるがえって企業経営の世界では、市場に内在する短期収益志向は常に問題視されていたし、短期的な株価動向を無視すべきでは無いが、徒に右顧左眄することなく、長期持続的な収益成長を企業は志向すべきである、という点はアフターリーマンショックの時代においては、大体においてのコンセンサスであろう。しかし、大胆なリストラをしたり、ヒット商品が出