熊森協会は主たる活動「どんぐり運び」の理由付けのひとつに、ナラ枯れによる森林の衰退や山の餌不足を主張しています。 熊森協会と、ニセ科学として例示されることの多い「EM菌」とのコラボによるナラ枯れ対策が行われるかもしれないとのことで、懸念しています。私の考えを書いてみました。 熊森協会とEM菌のコラボ 経緯 2020年10月末、熊森協会HPに「ナラ枯れ防止策を求めて、比嘉照夫先生を訪問」との文言がありました。*1 熊森協会からは本件についての続報がありませんでしたが、比嘉氏が理事長を務める地球環境共生ネットワークの会報において、2021年1月25日で以下のような発表がありました。経緯について詳しくは存じませんが、文脈からは熊森協会からアプローチしたのではないかと思われます。 「U-net通信」第113号(1月5日)(リンク先pdf) 先日、一般財団法人日本熊森協会との色々な話し合いがあった。
フリーライター。教育系企業の営業職を経てライターに転職。「R25」や「JBpress」などで、ビジネス・経済系の記事を中心に幅広く執筆。企業のオウンドメディアやブランディング記事も手がける。 https://twitter.com/taro_arii News&Analysis 刻々と動く、国内外の経済動向・業界情報・政治や時事など、注目のテーマを徹底取材し、独自に分析。内外のネットワークを駆使し、「今」を伝えるニュース&解説コーナー。 バックナンバー一覧 「エコ」のイメージが強い太陽光発電。しかし今、全国各地でメガソーラーの建設とそれに対する反対運動が起きている。景観地としても有名な長野県・霧ヶ峰の麓でも、東京ドーム約40個分、ソーラーパネル約31万枚の巨大計画が立ち上がり、住民の反対運動が過熱。はたしてなぜ、このような事態が頻発するのか。長野県をモデルケースに、太陽光は本当にエコなのか
現在、世界自然遺産に指定されている白神山地や屋久島でも、林業が盛んになるにつれて、荒廃の一途をたどった過去があった。こうした流れに歯止めをかけたのが、ブナ林の保護運動だった。その活動は、日本全国の人と森の関係を考える上で、大きな転機をもたらした。 官製森林破壊1950年代半ば以降は、石油、ガスへの燃料転換によって薪(まき)や炭の需要が下がったものの、逆に経済拡大に伴って建築用材やパルプ用原料の需要が急増した。これに対応する目的で林野庁は「拡大造林政策」を打ち出した。ブナ林を伐って、建築用木材として経済的な価値が高く、成長が速いスギやヒノキなどの針葉樹に置き換えれば、将来の木材供給能力が高まるという発想だ。 樹齢100年を超えたブナが広い面積で伐られていった。チェーンソーであれば、直径50センチの木でも5分もあれば切り倒せる。どう考えても造林で次世代の樹木が育つのには間に合わない。結局、拡大
国土の3分の2以上を森林が占める日本。樹木が身近にあったため、独特の「木と森の文明」が発達した。日本人はこれまで森林とどう付き合ってきたのか。日本における森林保護の歴史を紹介する。 国有林の伐採反対「世界でもっとも美しい森は」と問われれば、ちゅうちょなく「東北地方のブナ林」と答える。各国の代表的な森林を訪ねてきたが、ブナ林ほど美しい森はなかった。春は、新緑が太陽光を反射してキラキラ光る。雪解けとともに、山裾から山肌を緑に染め上げながら新緑が駆け上る。そして、山も谷も黄金色に包み込む秋。雪のなかにどっしりと腰を落とし、大きな枝を張った真冬の姿もいい。 ブナ林は四季折々に豊かな表情を見せてくれる(撮影:姉崎 一馬) 山形県の朝日連峰のふもとで、一面に伐られたブナ林の凄惨(せいさん)な姿を目撃したのは、1970年のことだった。この森で伝統的な狩猟をつづけるマタギからの連絡で知った。駆けつけると、
手入れが行き届かない針葉樹の人工林を丸ごと伐採し、新たに広葉樹を植えて里山を再生する試み「林相転換」が、丹波市青垣町東芦田で進んでいる。対象は、1950〜60年代にヒノキやスギが植えられた約6千平方メートル。プロジェクトを立ち上げた住民たちは「子や孫に四季が楽しめる里山を残したい」と意気込んでいる。(阿部江利) 同市青垣町では高度経済成長期、木材需要に応えるため次々とスギやヒノキが植えられ、現在も山林の約8割を人工林が占める。しかし、輸入材に押されて国産材の価格が下落。林業に携わる人の高齢化も重なり、管理が難しくなっている。 荒れ放題になった人工林に多様な生態系を取り戻せないか‐。そんな思いから、東芦田地区でハス園などを運営する住民グループ「江古花園」が、人工林を広葉樹林に戻すことを計画。「里山ふれあい森づくり事業」として、県から350万円の助成を受け、2010年度から5年かけて里山の再生
クマ出没増加のニュースが広まっています。各地で捕殺されたツキノワグマは2010年のみで2,000頭を上回り、「かわいそう」「殺さないで」「残酷だ」などの声もあちらこちらで耳にします。実際、クマを殺処分した自治体や猟友会に「なぜ殺した」「麻酔銃を使えばよかったのでは」などと抗議が相次いでいるとのことです。 人間の生活空間に現れたクマは、人間に直接危害を加えない限り、殺さずに放獣するのが理想であるとは思いますが、そうもいかないのが現実のようです。なぜでしょう? その理由のひとつに、人間にとって、クマは恐ろしい生物であることが挙げられます。 本エントリでは、僕がクマと遭遇したときに感じたこと、そして生活の中でツキノワグマの恐怖に晒されている方の手記を紹介します。エントリの趣旨は、 かわいいクマは、人間にとって恐ろしい生き物でもあるということ。 日常的に、クマの被害に怯えて生活している方が現実にい
【募集期間】| 2010.08.13~2010.09.05 more trees事務局長の水谷伸吉さんをコーディネーターに迎え、 森林の現場にも出向きながら、日本の森、世界の森について学ぶ全7回シリーズ。 本日、今季の募集を開始します。 【テーマ:森の多面的機能と生物多様性】 2010年は国際生物多様性年だということをご存知でしたか? 10月には名古屋でCOP10(生物多様性条約締約国会議)が開催され、 森林の持つ多面的機能はますます注目されることが期待されています。 今年も昨年に続き、森林の機能について学びながら、 さらに生物多様性についても掘り下げていきたいと思います。 ◆第1回 9月30日(木) 19:00~20:30 「世界の森、日本の森」(座学) 地球上では1秒間にサッカー場1面分の森林が失われているといわれています。 初回は、世界の森、日本の森がどのような現状なのか掘り下げてみ
三井住友銀行は1日、個人向け国債に国内森林保護につながる温室効果ガス排出枠を付与する、新たなサービスを始めることを明らかにした。収益の一部を利用して購入客一人あたり100キログラム相当の排出枠を取得し、国に無償移転する。 4月に発行される個人向け国債(販売期間3月4〜31日)が対象で、100万円以上の購入者には証明書を送付する。 排出枠の購入は、住友林業が宮崎県美郷町などの社有林で進める森林保全事業と連動。環境省などの進める地球温暖化防止活動「オフセット・クレジット制度」で認められる。
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<< 前の記事 | トップページ | 2009年12月11日 (金)時論公論 「COP15どうなる森林吸収量」 (藤井キャスター) 温暖化対策の新たな枠組みを話し合う国連の会議、COP15で各国の削減目標とともに、注目されているのが森林によるCO2吸収量の扱いです。合瀬(おおせ)解説委員がお伝えします。 (合瀬) 森林は、二酸化炭素CO2を吸収して温暖化を押さえる機能があるとされています。ところが世界では毎年広大な森林消滅し、CO2の吸収力が落ちるばかりか、火災などで逆に排出源となっています。 こうしたことから今回の会議では、途上国の森林伐採を抑制する仕組みを作るとともに、これまで先進国に認めてきた吸収量を見直そうという動きもでてきました。日本にとって森林の吸収量は25%の削減目標を達成する重要な手段の一つでもあります。 今夜は森林吸収量の何が議論されているのか見ていくとともに、日本の対
Google.orgは10日(米国時間)、第15回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP15)において、衛星画像をベースに森林の変化をモニター・分析するオンライン・プラットフォームのプロトタイプのデモを公開した。 地球温暖化対策では二酸化炭素の排出量に注目が集まりがちだが、その吸収源である森林を増やす、または減らさらない努力も必要になる。そこで森林大国である途上国の森林保護に排出権を割り当てるREDD(Reducing Emissions from Deforestation and Forest Degradation in Developing Countries)がCOP13から注目され始めた。森林保護で得た排出権を排出量抑制義務のある国に売却することで、森林伐採を減らした分の利益を得られる。Google.orgが公開した技術は、このREDDを機能させる上で不可欠な、森林の変化を世
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