広島県立美術館で4月4日に始まる「平和写真展」の一環として、同じ会場で予定されていたフォトジャーナリスト、広河隆一氏(79)の写真「ウクライナ・戦禍の人々」の展示が取りやめとなったことが27日、分かった。主催者の「平和写真プロジェクト」と広河氏が協議して決めた。広河氏は過去に性暴力問題が明らかになっており、抗議の声が上がっていた。 平和写真展は、写真を通して人々が平和の大切さを考えるきっかけとなることを目的としている。広河氏の写真は65点展示する予定だった。 主催者によると、広河氏の作品展示は「個人の問題と写真を分けて考えた」としていたが、抗議の電話やメールが相次ぎ、26日夜に中止を決めた。 主催者は「写真活動の権利や自由を理解してもらえず残念」とのコメントを出した。
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