携帯電話を高速通信規格「LTE」対応のスマートフォン(高機能携帯電話)に切り替えて、半年近くがたつ。検索、動画、ゲーム、読書、買い物、決済…。今では日常生活のほとんどの「用件」が、スマホ画面上で済んでいるといっていい。 便利は便利なのだが、一つ気になる点がある。スマホを扱う携帯各社がうたい文句にする「高速通信」の速度が、広告と実態で大きくかけ離れている気がしてならないのだ。 実際に調査会社のMM総研(東京都港区)が昨年末、全国300地点でNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルのLTE対応端末の通信速度を実測したところ、各社が宣伝する「毎秒75メガビット」や「112.5メガビット」を大きく下回る結果が出た。 最速の「ソフトバンク4G」ですら、データ受信(下り)速度は全国平均で毎秒16.91メガビット。KDDIの「au 4G LTE」は8.22メガビット、ドコモの「LTE Xi(