全日本女子の園田隆二前監督(39)の暴力行為などを告発した女子15選手の代理人を務める辻口信良弁護士(65)と岡村英祐弁護士(33)が4日、大阪市内で記者会見し、告発は「憧れだったナショナルチームの状況への失望と怒りが原因」とする選手の声明を発表した。声明の中には五輪代表の発表方法への不満もあり、問題はフジテレビにまで波及。柔道界を揺るがす体罰問題は全日本柔道連盟の体制刷新を含め、さらに拡大していきそうだ。 辻口弁護士は、1992年に初めて代理人交渉を希望したプロ野球ヤクルトの古田敦也捕手(当時)が球団との契約更改交渉に同席を求めた人物。スポーツの問題を法的に捉えた先駆者として知られ、今回の問題に対しては、園田前監督の辞任だけでは収束しないと断言した。 報道陣に配られたメッセージの中には「前監督の責任という形を以て、今回の問題解決が図られることは、決して私たちの真意ではありません」と書かれ