私は子供のころからいい子で、家にいたころはよく母の家事を手伝っていた。 お陰で大学に入って一人暮らしをするようになっても困らないですんだ。 そのせいかお正月に帰省した時に、私が提出間近なレポートを仕上げているというのに、母は家事を手伝えとうるさくてしかたがなかった。 勉強してるからと断っても、そんなに勉強が大事かと、不満気だった。 暗に私にとって勉強よりも家事の方が大切だと言っているようだった。 確かに母の中の価値観では、その通りなのだろう。 私の中にも、そうやって根付かされた価値観が存在している。 よって、男友達で集まって鍋をする時なども大抵調理は私の担当になる。 特に取り決めもないはずなのだが、そういう空気が流れて、それに逆らえずに私が下ごしらえを全部することになる。 その間に彼らはウイイレとかで遊んで盛り上がっている。 まあ、まともに料理ができるのは私だけだし、サッカーゲームは得意で