障害者団体向けの郵便割引制度がダイレクトメール(DM)広告に悪用されていた問題で、大手通販会社「ベルーナ」(埼玉県上尾市、東証1部)は同社と子会社が04〜08年、この制度を利用して約1379万通のDM広告を発送していたことを明らかにした。今後、郵便事業会社と協議し、正規の郵便料金との差額を返還する方針という。 同社は29日にホームページ上に謝罪文を掲載。「当時、制度上問題ないと認識していた。結果的に制度の趣旨と異なる使用をしてしまい、深くおわび申し上げる」としている。 同社のDM広告は、制度を悪用した郵便法違反事件で幹部が逮捕された「新生企業」など広告会社3社を介して、自称・障害者団体「白山会」(前身は「凛の会」)など計7団体の定期刊行物として発送されていた。昨年10月、大手印刷・通販会社「ウイルコ」の制度悪用が報道されたため、中止したという。