東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、原発存続の行方が注目される中、日本学術会議の分科会(委員長=北沢宏一・科学技術振興機構理事長)は、原発の撤退から現状維持・推進まで六つの政策の選択肢ごとに、標準家庭(1か月約6000円)の電気料金が、どれくらい増えるかの試算をまとめた。 原発を放棄し、太陽光などの再生可能エネルギーに移行した場合の負担は大きく、逆に維持すると負担は小さくなるが、同分科会は、今後、原発の安全規制が強化され、存続しても負担増になる可能性もあると指摘。秋にも最終報告をまとめる。 試算は、エネルギー政策の議論に役立てるのが狙い。政府や大学などが公表する発電コストのほか、温室効果ガス削減の国際的取り組み、15%の節電、人口減少、原発の安全対策などにかかる費用をもとに検討した。選択肢は、大きく分けて原発の「撤退」、全発電量の約30%を原子力が占める「現状の維持」、50%まで拡
1960年北海道札幌市生まれ。東京医科大学卒業。豊富な臨床経験を生かし、現代人の心の問題のほか、政治・社会評論、サブカルチャー批評など幅広いジャンルで活躍する。著書に『しがみつかない生き方』『親子という病』など多数。 香山リカの「こころの復興」で大切なこと 震災によって多くの人が衝撃的な体験をし、その傷はいまだ癒されていない。いまなお不安感に苛まれている人。余震や原発事故処理の経過などに神経を尖らせている人。無気力感が続いている人。また、普段以上に張り切っている人。その反応はまちまちだが、現実をはるかに超えた経験をしたことで、多く人が異常事態への反応を示しているのではないだろうか。この連載では、精神科医の香山リカさんが、「こころの異変」にどのように対応し「こころの復興」の上で大切なことは何かについて語る。 バックナンバー一覧 原発問題に過剰にのめり込んでいるのは 一般社会に強い欺瞞を感じた
東京・渋谷駅構内に飾られている芸術家の故岡本太郎さんの巨大壁画「明日の神話」に福島第1原発事故を模した絵が付け加えられた問題で、警視庁渋谷署は週明けにも東京の若手美術家グループ「Chim←Pom(チンポム)」のリーダーら28~33歳の男性メンバー3人を軽犯罪法違反(はり札)容疑で書類送検する方針を固めた。 送検容疑は4月30日夜、爆発した四つの原子炉建屋を描いた絵の板(縦約80センチ、横約2メートル)を、岡本さんの壁画(縦5.5メートル、横30メートル)の右下につなげる形ではり付けたとしている。 リーダーらは5月18日に記者会見し自分たちが掲示したことを認め、絵をはり付ける様子を映した映像と原画を公開。渋谷署はメンバーらから動機などを任意で聴取していた。 グループは08年、広島市上空に小型ジェット機で「ピカッ」という文字を飛行機雲を使って浮かび上がらせ、被爆者らから批判を受けたことがある。
→紀伊國屋書店で購入 先日観た映画〈ブラック・スワン〉は、「白鳥の湖」の主役に抜擢されたバレリーナが、そのプレッシャーに絶えかねて破滅してゆくさまを描いたスリラー。世代交代の波に押しやられた前・プリマの絶望、配役をめぐってのバレエ団員同士の争いなど、女たちの嫉妬が渦巻くなか、ヒロインはしだいに追い詰められ自分を見失ってゆくが、彼女がなにより怖れ苦しんでいるのは、母親の猛烈な干渉だ。 自身もかつては踊り子で、妊娠を機にそのキャリアから降りた母。女ひとりで娘をバレリーナに育て上げ、レッスンを全面的にサポートし、うるさいくらいに世話をやき、その実、娘が一人前になって成功することに我慢がならない。 真面目で練習熱心な娘は、踊りのテクニックは正確そのものだが、純粋可憐なホワイト・スワンはともかく、悪の化身である妖艶なブラック・スワンを演じるには表現力が追いつかない。仕方あるまい、彼女は母親の言うなり
FacebookでKDEの写真アプリを使用した投稿ができなくなり、そのアプリで過去に投稿した写真まで削除されるというトラブルが発生した(Network Worldの記事、 本家/.)。 これはFacebookへの写真投稿機能をKDEアプリに追加するプラグイン「KDE KIPI Import/Export Plugin」が誤ってブロックされてしまったことが原因とのことで、ブロックはすでに解除され、写真も復元されているようだ。Facebookでは「自動化されたシステムの障害」としているが、スパム投稿などを自動ブロックする機能の誤動作により投稿が禁止されたものとみられる。 問題は解決したものの、この一件で露呈したのは「あるアプリからの投稿が禁止されると、そのアプリで過去に投稿したコンテンツも削除される」ということだ。今回の例では、KIPIプラグインを使用するKDEアプリでアップロードした写真が該
どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の食事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点で食の課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 記事は削除致しました。 この記事は、女性週刊誌の記事と、その記事に掲載されていたお二人のコメントを批判したものです。掲載して約2年後の2013年6月18日、お二人のうちのA氏から、メールをいただきました。 一般論として、女性週刊誌の取材はほとんどが電話で、細かな説明などのコメントが省かれて使用されることが多く、時には読者に誤解を招くように掲載される場合もあるかもしれない、とのことです。週刊誌の記事中のA氏のコメントに対する私の批判は、A氏と週刊誌編集部のやり取りに関する基本的な確認を怠ってなされたもので妥当ではなく、責任は書い
「姥捨て山に捨てられた婆さん達が生き残って共同体を作るんだと」 「ほう。そんで鬼婆になって通りかかった村人を取って食うのかえ?」 「そこまでは知らん。浅丘ルリ子主演で、草笛光子に倍賞美津子に山本陽子、白川和子‥‥へえー豪華だな」 「浅丘ルリ子はちゃんとババアを演じられるんかえ?」 などという会話を夫と交わした翌日、原作は未読なのでほとんど前知識のないまま、『デンデラ』を観に行った。 監督は『楢山節考』(1983)を撮った今村昌平の子息、天願大介。「姥捨て山には、続きがあった。」というキャッチコピーに小汚い風体のババア集団、いや老けメイクの大女優達がずらりと並んでこちらを睨みつけているというポスターは、そこそこ迫力がある(公式HP参照)。若い人は見に来なさそうである。案の定、周囲を見渡すと定年退職した感じの中高年の夫婦や中高年の女性ばかりだ。 (以下ネタばれあり) 70歳になった老人は「お山
「本棚のうずまき」で出来ている、武蔵野美術大学の超おしゃれな図書館2011.07.02 21:006,239 mayumine 一面本棚でできた図書館が日本にあります。 図書館の中は、約9.1メートルの高さの本棚が渦を撒いています。 面白いのは図書館の中に本棚を置くのではなく、図書館の壁が本棚で出来ているところ。 建築家の藤本壮介は「すべての外を内化し、すべての内を外化する渦巻き」と表現しています。さらに図書館の外側も本棚でデザイン。 彼は、「図書館は本の(家)ではなく、本がもたらした(建物)」といいます。 こちらの図書館は武蔵野美術大学の図書館で、2010年6月にオープンしたばかり。 6500平方メートルの敷地の中に20万以上の蔵書を誇っています。 一般の方は通常は入れませんが、団体であれば見学が可能だそうですよ。(1週間以上前に要申請) ハチミツとクローバーのモデルとなった大学の見学つ
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