タグ

ブックマーク / blog.ihatovo.com (28)

  • 雪の日の花火 | 科学と生活のイーハトーヴ

    その朝は大雪だった。 大学1年生の冬。まだマジメさの残る学生だった私は、1限目の物理化学を受けに登校した。 閉まっている校舎の外で、何人かの学生と待っていると、先生もいらした。 先生は鬼教官(試験の評価が厳しいこと)で有名だったが、ニコリともせずに進められる授業はとても丁寧で、わかりやすいものだった。 校舎はなかなか開かず、みんなで寒さに足踏みしながら待っていると、「すばらしい科学の発見というものはね」と先生が話し出した。 「すばらしい科学の発見というものは、花火みたいなものだと、ぼくは思う。 その花火を自分の手で打ち上げられれば、これに勝る幸せはないだろう。 しかし、その花火を上げるための手伝いができるだけでも、やはり幸せだ。 そしてね。実は、同じ時代にその花火が上がる瞬間を見られること、それを美しいと思えることも、この上ない幸せなんだと思うよ」 それから今に至るまで、

    shino-katsuragi
    shino-katsuragi 2009/10/17
    よい先生だなぁ。まさしく先生だ。
  • 21世紀型科学教育の創造ワークショップ | 科学と生活のイーハトーヴ

    というわけで、ひどい体調のまま、ゲストコメンテーターとして参加してまいりました「21世紀型科学教育の創造」ワークショップ@科学技術館。Wさん、お声がけありがとうございました。 今回は、「キャリアを拓く科学教育」というテーマでした。 午前中の基調講演3題は、どれも非常に示唆に富み、おもしろかったです。 特に、情報研の新井紀子先生のお話が素晴らしかった。(ほかのお二人が劣る、という訳ではありません) NetCommonsの開発者でもいらっしゃる新井先生は、実に聡明で、お綺麗で、すってき~☆な方なのですよ(集合写真でお隣に並んじゃったー♪)。 「どうして数学(算数)なんかやらなきゃいけないの?」という問いに対して、多くの教師が与えるだろう答え「論理的思考力を養うため」。 これに、まずツッコミを入れられました。 1.論理的に「読み解く」力(状況を正しく、もれなく読み取る。同等の異なる表現に置き換え

    shino-katsuragi
    shino-katsuragi 2009/09/25
    きびだんご。なるほど。んじゃぁ、これでいっしょに行ってみっか?!と。/そして、宇宙も、世界も、人生も、ネタで満ちあふれている。伊達と酔狂の人生を生きよう!(違
  • 現場考 | 科学と生活のイーハトーヴ

    午前中は、某ベンチャーさんが来社してのプレゼンを聴講。経営職お二人に混じって、ヒラ社員は私のみ。現場の感覚で評価させるために同席を許されたのだろう。いろいろディスカッションさせてもらって楽しかった。 こういうとき、名刺に「博士」の肩書きがあってよかったと思う。若い(そうでもないか?)女でヒラの研究員でも、ファーストコンタクトでナメられることはまずない。(というかちょっと気分いいなと思ってしまうのが、私の人間がちっちゃいところ) 午後は、久しぶりに実験などしてみたり。ここのところデスクワークが多く、実験は人に指示することが多かったせいか、実に楽しかった。 以前、石川統先生に「現場で手を動かすのが好きなんです」と得意げに話したら、「それは頭を使わないでいいからだろう」と一刀両断にされたおぼえがある。 確かに、手を動かすと働いているように見えるし、充実感もある。その上、基的には自分の研究だけを

    shino-katsuragi
    shino-katsuragi 2009/08/29
    天の配剤。/わしはずっと現場にいると決めた。現場でしか出来ないことをやる。
  • 科学リテラシークイズ | 科学と生活のイーハトーヴ

    TheStar.com | Science | Scientific Literacy Quiz −翻訳にあたっては、The StarおよびJames Trefil教授の許可をいただきました− 次の質問に80%正解することができれば、あなたは科学リテラシーがあると考えられます。このクイズは、物理学教授のジェームズ・トレフィル(James Trefil)によって考案されました。 1.科学的な方法として不可欠で「ない」ものは、次のうちどれでしょう? a.自然を注意深く観察すること b.観察したことを説明するための仮説を立てること c.それらの仮説による予測を、観察結果に対してテストすること d.a~cのすべては科学的な方法に不可欠である 2.月は満ち欠けします。それは…… a.毎月、地球の影に隠れるから b.太陽に面している側だけが照らされるから c.月は潮の満ち引きを引き起

    shino-katsuragi
    shino-katsuragi 2009/08/22
    長かったけれどおもしろかった。/わたくしには科学リテラシーはございません。
  • 科学と生活のイーハトーヴ » Blog Archive » 飛び石夏休み

    勉強もちょっと夏休みということで、週末ごとに遊んでます。 まず、id:ryan2さんご一家と一緒に、上野動物園に行ってきました。 りゃんさんのお嬢さんとは、同い年どうし、イヤイヤ合戦でケンカをしたり、次の瞬間には仲良く手をつないで走り回ったりして、楽しく過ごしたようでした。 ありがとー>りゃんさん。また遊んでね♪ 先週末は、id:love_chocolateさんのご案内で、都内でブルーベリー摘みをしてきました。 娘は保育園でも「ぶるーべりーのえ、かいたよ!」(←青い丸をたくさん描いた)と得意げに自慢していたそうです。 ちなみに、ナビがあっても目的地につけないという高度な(?)方向音痴の私にあきれはてたlove_chocolateさんが、途中はすべて運転してくださいました。ありがとうございましたー。 また、家の近くに水遊びのできる公園があるので、この夏も行っています。 空きペ

    shino-katsuragi
    shino-katsuragi 2009/07/31
    むふふふふ~。小さい子っていいなぁ。/たまに、子守婆や呼んでください。/次のターンは、孫かっ。
  • 科学と生活のイーハトーヴ » Blog Archive » お父さん

    Nbonline「土壇場の夫学」が、久しぶりに更新された。 今回のエントリ「いまこそ取り戻す「父権」と「夫権」」の中の、「あなたの”お父さん”を聞かせてください」という問いに、幼い頃の父親のことを思い出してみた。 父はプロのトランペット奏者である。だから、と言っていいのかどうか、特に私が小さかった頃は、大変に血の気の多い人であった。 今は孫娘にメロメロな「じいじ」であるが、父が若い父親だった頃は、何かにつけて”生”の感情のぶつかり合いが多かった、と振り返る。 もちろん、お風呂の中でいろんな落語を聞かせてくれたり、自転車の乗り方を教えてくれたり、母が仕事でいない夜に外させてくれたり、というような楽しい思い出もたくさんあるが、そればかりではない。 夏の夜、ベランダで父と一緒に花火をしていたときのことだ。 私が持っていた花火に父が火をつけたところ、暴発してものすごい勢いで火花が飛びだし、父の手

    shino-katsuragi
    shino-katsuragi 2009/07/20
    自分の場合、楽しい記憶がほとんどねぇ…というあたりが。逆さに振ればあるか?うううう。なくもないか…。
  • 科学と生活のイーハトーヴ » Blog Archive » 私が女性であるということ

    自分が女性であるということを強く意識しはじめたのは、結婚してから、正確には子供を妊娠してからでした。 それまでは、「自分は女性だから損をしている」「得をしている」と考えたことは一度もなく、すべては個人の努力次第で決まると考えていました。 子供を産むまでの経歴をざっと振り返ると、保育園→公立小学校→私立中高一貫女子校→東大東大大学院→ポスドク→一部上場品メーカー。 自分なりの悩みや紆余曲折はあったものの、世間的には「順調」な人生を送ってきたといえます。 だからこそ、というべきか、私はずっと、単純な「努力教」信者でした。 自分を支え、導いてくれた人たち(親、友人、先生方など)に感謝の気持ちはもっていたものの、はたしてそれが十分であったかどうか。 たまたまそういった人たちがそばにいて、好意を寄せてもらえたということ、多くのチャンスに恵まれたということを、自分にそれだけの価値があっ

    shino-katsuragi
    shino-katsuragi 2009/07/16
    応援。/たぶん、少しずつ、世代を経るごとに、気づけば変わって行くのだと思うのです。今中学生の自分の娘を見ていて、わたしは希望を持っています。望んだほどには早くないけれど思ったより変化は早いと。
  • 科学と生活のイーハトーヴ » Blog Archive » 新婚半年の日常

    にありがちな失敗のひとつに、記名するとき旧姓を書きそうになる、というのがあって、嬉し恥ずかしの瞬間である。挙式からもうすぐ半年が過ぎようとし、いいかげんその手のかわいらしさも薄れつつある今日この頃、油断していたらやってしまった。試薬の瓶にラベルを貼っているときのことである。 どこの研究室でもそうだと思うが、試薬の瓶にはふつう「試薬の名前と濃度・つくった年月日・つくった人の名前」を記したラベルを貼っておく。たとえば「5M NaCl、050711、Niizuma」といった具合。ちなみに5Mは5モル/リットルという濃度、050711は’05年7月11日を表す。人によると思うが、私は名前もローマ字表記する癖がついている。 このように一連の決まり事になっているため、半ば無意識に手が動くらしく、050711と書いた直後に、すらすらと旧姓を記してしまった。 ひとりで顔を赤らめつつ訂正したが、慣れとは

    shino-katsuragi
    shino-katsuragi 2009/07/13
    うぉっ、照れる。/職場では旧姓をそのまま使い続ける方も増えました。まわりも全然気にしません。/自分はものすごく書き辛い姓だったので、さっさと乗り換え幾星霜、今では旧姓で呼ばれると「へ?」となります。