なぜハイレゾ音源だと気持ちよいのか、答えは「原音の再現性」にあり “15kHzまでしか聞こえない”筆者が体感した真実 人間の耳は、20kHzまでしか聞こえないのに、「ハイレゾ音源」ってどんな意味があるの――。 筆者は、以前からこの疑問を胸の内に抱えたまま悶々としていた。最近、オーディオ業界界隈で耳にすることが多いハイレゾ音源。ハイレゾリューションという言葉が示す通り、音の解像度が高く、人間の可聴周波数をはるかに超える高い周波数の音がサンプリングされていることから「CDよりも音が良い」というのが一般的な認識だ。 だが、従来のCDでも、理論上22.05kHzの周波数の音まで収録できるよう規格が決められており、人間の可聴範囲を十分カバーできている。ハイレゾ音源は、可聴周波数をはるかに超えた96kHzや192kHzといった高い周波数まで収録しているというけれど、人には聞こえない音を収録しても意味な