日清食品の創業者・安藤百福(呉百福)の生涯を描く「安藤百福の立志伝」の「安藤百福とインタントラーメの泥沼の特許紛争」です。 このページは「日清食品の安藤百福とチキンラーメンの商標権争い」からの続きです。 前置きインスタントラーメン(即席麺)の黎明期に、「チキンラーメン」の商標問題と平行して、インスタントラーメンの特許紛争が起きました。この特許紛争は非常に複雑なので、できる限り簡単に紹介します。 日清食品の安藤百福と泥沼の特許戦争インスタントラーメンの黎明期に起きた特許紛争には、陳栄秦・張国文・安藤百福(呉百福)という3人の在日台湾人が登場する。 在日台湾人が関連してくる理由は、インスタントラーメンの起源から説明しなければならない。 そもそも、日本のインスタントラーメン(即席麺)は、屋台のラーメン(中華そば)から発展したのではなく、素麺を油で揚げた台湾料理「鶏糸麺(ケーシーメン)」から発祥し