日本の有名RPGでありながらも、とにかく尖りまくっているのが「サガ」シリーズである。ものによっては理解すら難しいが、わかったときの気持ちよさは随一だ。 ゆえに、フルリメイクとなる『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』(以下、リメイク版「ロマサガ2」)が発売されたと聞き、私もすぐ手にとった。確かにおもしろい。だが、プレイしている最中に「これはサガなのか?」とばかり思ってしまった。 いや、正直に言えば発売される前からわかっていたのだ。「売れ筋のサガ」を作れば、「サガらしさ」が消えてしまうことを。 そもそも「サガらしさ」とはなにか? ここまでの3行を読んだ読者は「サガらしさ」をどう定義するのかを気にするだろう。私としては次のようなものとなる。 不明点が多いゲームシステムを読み解いていく 偶発性によって生まれる劇的な展開 「サガ」シリーズはゲームシステムが難解だったり、マスクデータが多かっ