2022年末に登場したchatGPTは瞬く間に世界に広まり、多くの人がAIとの「会話」を体験しました。そしてこのことは、現在公開されているAIの限界にもふれることになりました。 現在、データを扱う多くの領域でAIの力は凄まじい進化を遂げています。ことに計算をすること、大量のデータから適切なものを選び出すこと、情報を組み合わせることといったオーダーに対する処理は、AIは人の能力を遥かに凌ぎます。シンギュラリティ(技術的特異点)が起きるのは2045年と言われていますが、すでに一部の領域ではAIは人を越えているといえるでしょう。 一方で、依然AIには自我や自意識、感情や欲望といった人間を人間たらしめているものがありません(「意識」が何かは深い議論が必要になるためここで述べることは一旦避けますが、対談のなかでは触れられることになるかもしれません)。そればかりか曖昧な事象に対する態度すら存在しないの