「なまえとタイトル」の最後のほう、「対象が多すぎると、タイトル的な名前は機能しない」という項で、私は次のように書いた。 <「ファイル名はなくてもいいかもしれない」という話が出てくるのも、まさにこの状況だ。ファイルが多すぎて、どこにあるかわからなくなるような状況では、ファイル名の「説明」機能がそもそも果たせない。 そしてこれこそが、インターネットにおいてサーチやタグが浮上してきた理由なのだ。 これは重要なトピックなので、あらためて別エントリで書きたい>。 このエントリは、この話の続きだ。 ■インターネットという、「対象が多すぎる」世界 「対象が多すぎる」とは、この場合、「全部のタイトルをざっと眺める」ことすらできないくらい、対象が多い状況を指す。 インターネットが、この「対象が多すぎる」世界であることに疑問の余地はないだろう。 仮に、ネット上にある全ページのタイトルがどこかに列挙されていると
●駄記事三題〜女性消防士長と職安職員と無職男の軽犯罪を嬉々として容疑者実名報道するマスメディア 読売新聞から・・・ 駅の待合室で窃盗、女性消防士長を現行犯逮捕 神奈川県警港南署は27日、同県相模原市南台、横浜市消防局港南消防署の消防士長吉沢澄子容疑者(41)を窃盗の現行犯で逮捕した。 調べによると、吉沢容疑者は同日午後10時5分ごろ、横浜市港南区丸山台の同市営地下鉄上永谷駅ホームの待合室で、ベンチに置いてあった同市金沢区の男性会社員(56)のかばんから名刺入れ(時価約1万円相当)を盗んだ。近くに立っていた会社員がかばんのチャックが開いていることに気付き、走って逃げる吉沢容疑者を追いかけ、通りがかった男性が改札口付近で取り押さえた。 吉沢容疑者は名刺入れを持っていたが、調べに対し、「盗むつもりはなかった」と容疑を否認している。吉沢容疑者は、この日は非番で、同市内で友人と会うために地下鉄に乗っ
■ プログラミング解説書籍の脆弱性をどうするか 印刷されて流通する書籍に脆弱性がある、つまり掲載されているサンプルコードにズバリ脆弱性があるとか、脆弱性を産みやすいコーディングスタイルを身につけさせている解説があり、それが脆弱なプログラマを生産し続ける根源になっている問題は、「なんとかしないといけないねえ」と以前から言われてきた。 ソフトウェア製品の脆弱性は、指摘があればパッチが提供されたり修正版に差し替えられたりするが、書籍の脆弱性はどうか。正誤表が差し込まれるとか、回収する措置がとられるかというと、それは望めそうにない。言論には言論で対抗すればよいということになるだろうか。 久しぶりにいくつかの書籍について調べてみた。先月園田さんの日記などで比較的評判良く紹介されていた2冊を読んだ。 山本勇, PHP実践のツボ セキュアプログラミング編, 九天社, 2004年6月 GIJOE, PHP
Doctor Who is back, louder and more chaotic than before
« 今度こそ、個人情報保護ではなく | メイン | あるITベンチャー社長との対話 » 強いIT部門はやはり必要か---IT部門の再生ビジネスやBPOがあっていい [2005年12月28日] ユーザー企業には、やはり強い情報システム部門が必要か。東証のシステムトラブルなどを見るにつけ、最近そう思うようになった。東葛人の視点なので、ユーザー企業にとって、どうの、こうのと言っているのではない。ITサービス業にとっても、ユーザー企業のシステム部門の再生が不可欠ではないかと考えるようになったのだ。以前は「ITはしょせん道具、システム部門は戦略部門にあらず、ITのことは専門家のITベンダーに任せればよい」というのが私の持論だった。かつて、こんなことを書いたこともある。 私は以前から、ユーザー企業自らがシステム開発に携わることが時代にそぐわない・・・(中略)・・・少し前まで、ユーザー企業にこんな話をす
昭和30~40年代初期の工場の様子。餅つき自体は機械で行っていたが、その他の工程はほとんど工員の手作業で行われていた。 いつからだろう。臼と杵で餅をつくという光景を見掛けなくなったのは。今やお正月でも、とんと目にする機会がなくなってしまった。昔はご近所さんのどこかで、必ず餅をついている家があったはずなのに。 ひと昔前まで、私たちはこう思っていたはずだ。「餅は正月にしか食べられないもの」と。 餅つきの光景を見かけなくなった代わりに、私たちは季節を問わずいつでも食べられる餅を手に入れた。一切れずつきれいに包装された、加工食品としての餅を。 その代表的存在が、「サトウの切り餅」。新潟に本社を構えるサトウ食品が世に送り出したこの餅は、包装餅の歴史を塗り替えるエポックメイキングな製品だった。 サトウ食品のルーツにあたる佐藤勘作商店が、初めて正月用のし餅の製造を始めたのは1958(昭和33)年。のし餅
塩沢家伝来の古文書。養命酒は作るのに2300日余りもかかる事、製法が秘伝中の秘伝である事などが記されている。 お酒に生薬を浸しておくと、アルコールに生薬の薬効成分が浸出して“薬酒”となる。「百薬の長」とされるお酒に生薬の成分が加わったこの不思議な飲み物は、古くから世界中の人々に愛飲されてきた。中国では紀元前91年頃に書かれた『史記』にその記述が見られ、ヨーロッパでも1世紀に記された書物『薬物誌』に、57種類の薬酒が記載されている。 日本では、奈良の東大寺正倉院に伝わる文書(739(天平11)年頃に書かれたとされる)に、薬酒の存在を確かめることができる。宮中で用いられるようになったのは811(弘仁2)年から。以降、長い年月を経て徐々に庶民の間に広まっていったらしい。 1000種類以上といわれる中国に比べると、日本で販売されている薬酒の数は決して多くない。というより、ある一銘柄の独壇場といっ
何か新しい概念が提唱され、新語が定義され、Hypeが生まれ、カネが流れ、そのHypeのまわりに会社がたくさんでき、メディアが騒ぎ出す。それで試行錯誤の末、新しい概念が正しかったことが証明される場合もあれば、間違っていたことが後になってわかることもある。その過程で稼ぐ人もいれば損をする人もいる。こんなことは、IT産業で、これまでに何度も何度も繰り返されてきたごくごく当たり前のことである。 むろんこういうプロセス自身を「嫌いだ」と思う人がいるのは自然だ。IT産業におけるイノベーションのベースにあるチープ革命の進行は暴力的ですらあり、ITは既存の組織や枠組みを壊す性格を持つから、それ自体を好ましくないと思う人たちも数多くいる。 しかし「Web 2.0」を巡る感想・印象の類を聞いたり読んだりして思うのは、どうも普通の新語以上に「Web 2.0」には、ある種の人々から「嫌われる理由」が何かあるようだ
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