携帯電話機を誤って床に落としたり、うっかり硬い物にぶつけたりすることがある。衝撃の大きさによっては、携帯電話機は壊れかねない。携帯電話機の外装が損傷を受けた場合は、衝撃を受けたことが一目で分かる。「壊れたかもしれない」と認識できる。しかし外装がほとんど傷ついていないときはどうだろうか。目立った傷がないことから、「大きな衝撃は加わっていない」と感じるかもしれない。 実は、本体に傷がないからといって、損傷を受けていないとは限らない。外装が傷ついたり、変形したりしているときは、衝撃のエネルギーを外装が傷つく(あるいは変形する)ことによって吸収している。外装が傷つかず、変形もしていないときは、衝撃のエネルギーが内部にそのまま伝わっている可能性がある。重量で比較すると、外装の部品(ボディ)は重く、内部の電子部品は軽い。運動量保存則により、外部からの衝撃によって外装がある速度で振動し、それが内部の軽い