ユーザーエクスペリエンス(UX)デザインの世界に身を置くわれわれにとっては、いまや心浮き立つような時代となった。UXの価値はますます広く認められるようになり、次々に生まれる新たなテクノロジーやメディアを超えたトレンドは、UXデザインの実践面で飛躍的な進化を生み出す土壌を整えつつある。 私自身、新たなチャレンジの数々に見舞われてあやうく安全圏から押し流されそうになりながらも、インフォメーションアーキテクトとしてはそれらを大いに楽しんでいる。これまでに、ソーシャルソフトウェアやリッチユーザーインターフェースをデザインしたり、モバイル検索の未来についてのシナリオを描いてみたり、いろいろなチャネルやアプリケーションにまたがるようなUXを設計してきた。するとそのうち、VIPルームの“エラい人たち”に自分のアイデアをご理解いただこうと苦心する場面が次第に増えつつあることに気づいた。 そんなわけで、私は
It’s an exhilarating time for the user experience community. Rising awareness of our value plus emerging technologies and transmedia trends have created conditions for a step change in our practice. As an information architect, I’m enjoying the new challenges immensely, even as they sweep me outside my comfort zone. I’ve designed social software and rich user interfaces. I’ve sketched scenarios fo
そういう考えから消費者に対する商品性を高めようと、感性価値の方向に向かう人々もいる。しかし、ちょっと待ってほしい。ユーザビリティの定義をもう一度考えてみていただきたい。ユーザビリティというのは有効さ(effectiveness)と効率(efficiency)だ。ISO9241-11では、その他に満足感(satisfaction)も含めているが、以前書いたような理由から、僕はそれをユーザビリティの下位概念とは考えていない。さて、その有効さと効率は、本質的にマイナスをゼロにする地味なユーザビリティについてまわるものだろうか。そうではない。 ISO9241-11の定義はビッグユーザビリティと呼ばれているように、ニールセン(Nielsen)の定義におけるユーザビリティ(これをスモールユーザビリティと呼んでいる)とユーティリティとを合わせた概念として考えられている。このISO9241-11の定義は、
第29回 誤魔化す!技術 「誤魔化す」という言葉には悪いイメージがありますが、 「情報隠蔽」というと多少聞こえが良くなるかもしれません。 森の中に木を隠すという記事で、 普通の画像やテキストの中に秘密情報を隠すステガノグラフィーという技術を紹介しましたが、 これは内容を誤魔化すことにより秘密を守る技術の一例といえるでしょう。 公開情報を隠す!技術 非公開の秘密情報は、 普通に暗号化したりステガノグラフィーを利用したりして隠すことができますが、 いったん表に出てしまった情報を後から隠すのはなかなか大変です。 情報そのものを消すことは不可能ですから、 なんらかの方法によってその情報の内容を誤魔化す方法が必要になります。 正しい情報と似て非なる情報を大量に提供する狼少年メソッドを使えば、 どれが正しい情報なのか判別不能にすることができます。 たとえば、 内容に問題があるメールを間違って送ってしま
UIUXガイドライン UIデザインガイドラインのまとめ デザインガイドラインは、実際同じようなガイドラインを作るときだけでなく、UIデザインを考える際にも役立つ貴重な資料です。今まで個別で紹介したことはありますが、今回は一挙にまとめてリストアップしてみました。 Introduction to Apple Human Interface Guidelines 個人的に UI デザインガイドラインといえばこれ。日本語訳も大変便利です Apple User Experience Guides ソフトウェア開発向けですが、イントロダクションあたりは参考になります iPhones Human Interface Guidelines 会員登録すると見れる PDF 資料ですが、上記のリンクからブラウザ上で観覧することが出来ます Windows User Experience Interaction G
アップル ヒューマンインタフェースガイドライン 原文:Apple Computer Inc. 訳:かろでん☆みゅーあ 2006-06-28 はじめに アップル ヒューマンインタフェースガイドライン序文 アップルは、強力なコアファウンデーション、そしてアクアと呼ばれる、目の離せないユーザインタフェースを結びつけた、世界で最も先進的なオペレーティングシステム、Mac OS X を手にしました。 進化した機能と、美的に洗練された色使い、そして透過処理、アニメーションによって、Mac OS Xは新規のユーザにはコンピュータ操作をより容易に、同時にプロフェッショナルユーザには彼らがMacintoshに期待する通りの生産性を提供します。 ユーザインタフェース、すなわちふるまいと外見は、よく練られた緊密なユーザ体験を、Mac OS X向けに開発された全てのアプリケーションに利用できるようにします。 これ
特集:変貌するリッチクライアント Yahoo WidgetやGoogle Gadgetにみる CGUIの萌芽 野村総合研究所 技術調査室 田中 達雄 2006/6/9 ユーザーによるUI生成、CGUI。命名者であるNRIが、サービスの供給側によるWeb API公開とユーザーがUIを生成することの意義を分析する。 SOA、Web 2.0、SOX法、どれも現在話題となっているトピックであるが、どれもリッチクライアントと深い関係がある。今回の特集では「変貌(へんぼう)するリッチクライアント」と題して、これらトピックとの関係を解説しながら、リッチクライアントの過去から現在そして将来について解説する。 第1回の今回は、過去から現在、そして昨今話題を集めているWeb 2.0とリッチクライアントの関係と今後の動向について解説する。第2回は、これも最近話題となっているSOX法とリッチクライアント、第3回は
ここでは1つの例を示して利用者の変化について解説する。図4は米国金融企業の公開情報に基づいてチャネルごとの顧客コンタクト割合の傾向を示したグラフであるが、1998年と2005年の顧客コンタクトの割合の大きな変化が見て取れる。 1998年は、コールセンターへのコンタクト割合も高く、コンタクトセンターのオペレータには、短時間で多くの処理をこなす処理効率が重視されていた。また消費者には、簡単に処理できる簡易性が重視されていた。 それに対して2005年には、Webからのコンタクト割合が急増し、コールセンターへのコンタクト割合は減少している※(これにはいくつかの理由があるが、金融企業側が多くの処理をWebから利用可能にしていることもその一因となっている)。
プロトタイプを作るソフトウェアは Visio のような高度な機能があるものを含めて複数あります。一番最初の段階であれば紙でも良いと思いますが、Webサイト上でのインタラクションを可能な限りリアルに再現して検証するにはパソコン上で行うのが最も適しています。どのツールが良いか迷っている方もいると思いますが、どうやら Microsoft では PowerPoint 2007 がワイヤーフレームを作るツールとして使っているそうです。 2007年、韓国で開催されたカンファレンスで PowerPoint 2007 を使ったワイヤーフレームに関するセミナーがありました (Silverlight ムービー)。Microsoft には Visio があるのになぜ PowerPoint を使うのかというと、PowerPoint のほうが使える人が圧倒的に多いだけでなく共有もしやすいからだそうです。例えば Ex
『デザイン方法論の日米比較・分析』 連載―3 永木康人 NECデザイン USA(S 58年度卒) 目次 3日本にないデザイン会社の機能、動き 3-1. ユニバーシティ(クライアントを巻き込んだブレーンストーミング) 3-2. ラピッド・プロトタイピング 3-3. マテリアル・リサーチ 3-4. ヒューマンファクター・リサーチ 3-5. オブザベーション 3-6. ユーザーとの共同デザイン開発 3-7. デザインコミションの拡大 3.1. ユニバーシティ(クライアントを巻き込んだブレーンストーミング) 大手デザイン会社のIDEOがこれで有名だが、ユニバーシティというのはデザイン会社の方法論をクライアントと共有して、クリエイティビティーや革新性の精神を伝授しようというものである。日本でも、ソフトウェア・メーカーなどが講習会やセミナーを開いたりするが、このユニバーシティは、ただ講義を
『デザイン方法論の日米比較・分析』 連載-1 永木康人 NECデザイン USA(S 58年度卒) 目次 はじめに 1シリコンバレーを成立させているもの 1-1.スピードある開発 1-2.技術の統合 1-3.研究者間の交流 1-4.これまでにないものをつくる方法 1-5.インターディシプリナリー(超領域型)な研究、開発 1-6.スタンフォード大学の影響力 はじめに 渡米以来、あっという間の3年半が過ぎようとしている。当初、リサーチ中心に考えていた業務内容も、北米デザインビジネススタイルの影響から、具体的なデザイン業務に加え、新しいビジネスモデルの提案までを求められるようになってきた。すなわち、デザインがいかに企業活動に貢献するかを問われているといえよう。早々に、言われたことだけをやっている場合ではないと言われたわけである。 今回、日米デザインビジネス及び方法論の比較を行うに
Webアプリケーションのユーザーインターフェイス[1] ユーザーにとっては “ユーザーインターフェイス”こそが製品そのもの ソシオメディア 上野 学 2005/6/2 ■はじめに Webクライアントの技術が進歩し、多様化するに従って、Webベースのシステムにはデスクトップアプリケーションと同等の品質を持つユーザーインターフェイスが必要となってきています。 しかし開発の現場では、ユーザーインターフェイス(特にGUI)デザインについての専門的なスキルを持った技術者が圧倒的に不足しています。その理由は、ソフトウェア製品におけるユーザーインターフェイスの重要性が正当に理解されていないためと、ユーザーインターフェイス・デザインに関する教育機会がほとんどないためです。 利用者の視点に立てば、ユーザーインターフェイスとは製品そのものです。いくら高度に洗練された仕組みがバックエンドにあったとしても、それが
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