印刷 鉄道係員に対する暴力行為の件数の推移 JR本州3社(東日本、東海、西日本)と大手私鉄など全国25の鉄道会社は11日、2010年度に駅員や乗務員が受けた暴力行為の件数が868件だったと発表した。過去最悪だった09年度に並ぶ水準で、各社とも有効な対策を見いだせていない状況だ。 暴力行為は07年度から増加傾向が続き、09年度は869件と3年連続で過去最悪を更新した。10年度の被害状況をみると、加害者の6割近くが飲酒しており、金〜日曜日の午後10時以降に多く発生する傾向にある。加害者の年齢別では、20代以下から60代以上まで大差はなかった。 JR東日本管内では、全体の4割近い333件が発生した。JR豊田駅(東京都日野市)では昨年5月、駅員が車内で寝ていた30代の男性に声をかけてホームに降ろした時、顔面を平手で殴られ、さらに後頭部に足蹴りを受けるなどし、全治5日のけがを負った。