スマホゲーム「ポケモンGO」を1カ月以上続けてプレーした労働者は心理的ストレスが減ったという調査結果を、東京大の川上憲人教授(精神保健学)らの研究グループがまとめた。英科学誌サイエンティフィック・リポーツで7日発表した。 日本に住む20代から70代の正規雇用の労働者2530人について、ポケモンGOの国内配信が始まった2016年7月をはさんだ15年11月と16年12月の2回、心理的なストレスの程度をみる同じ検査を、ネットでしてもらった。その結果、16年12月時点で、ポケモンGOを1カ月以上続けてプレーしたことがあると答えた246人は心理的ストレスが1年前より減っていたが、残りの2284人はほぼ横ばいだった。年齢や喫煙習慣などの影響を調整した上で比べて、統計的に明確な差があったという。 これまでポケモンGOは抑うつ状態や引きこもりなどの解消に効果があるという説はあったが、科学的根拠のある検証は