参院選の焦点の一つは、憲法改正に前向きな政党が国会での改正の発議に必要な3分の2以上の議席を占めるかどうかだ。具体的には、改憲を掲げる安倍政権の与党の自民、公明両党に加え、おおさか維新の会、日本のこころを大切にする党の改憲4党で78議席に達するかがポイントになる。 参院は3年に一度、定数242の半数の121議席を改選する。 前回2013年の参院選で当選した非改選121のうち、自民(65)、公明(11)両党に加え、憲法改正に前向きな姿勢を鮮明にしている維新(5)、こころ(3)の4党で84議席を確保している。 242議席のうち162議席で「3分の2」を超えるため、今回の参院選でこの4党が計78議席を獲得すれば、改選・非改選合わせて「3分の2」以上を得ることになり、憲法改正の国会発議への環境が整う。 前回は自民、公明2党だけで76議席を得ただけに、「改憲4党で78」というハードルは、「決して不可