今夏ですでに開催まで2年を切った2020年の東京オリンピック・パラリンピック。56年ぶりの自国開催夏季オリンピックということもあってメディアでも盛んに競技やアスリートについて紹介されており、オリンピックに向けたムードが高まっているのを皆さんも感じているのではないだろうか。 そんなお祭りムードとは対照的に、2020東京オリンピックにはエンブレム盗用問題、新国立競技場建設をめぐる問題、暴騰し続ける開催費用などの諸問題が続発した。そのなかでも見逃せないボランティアをめぐる問題に鋭く切り込んでいるのが、『ブラックボランティア』(本間 龍/KADOKAWA)だ。東京オリンピックのボランティアには、いったいどんな問題があるのか? ここでは本書の指摘から一部を紹介したいと思う。 ■東京オリンピックはスポンサー収入4000億円以上の営利的な商業イベント オリンピックに企業スポンサーがつき、プロアスリートが