上場企業の株主総会がピークを迎えた。検査不正を起こした日産自動車や神戸製鋼所、シェアハウス向けのずさん融資が露見したスルガ銀行では、経営体質を批判する声が噴出。企業の社会的責任に対する株主の意識は急速に高まっており、経営陣への視線は厳しさを増している。 「報酬で責任を取っていない」。二十六日の日産の株主総会。無資格検査問題を繰り返し陳謝する西川広人社長に批判が飛んだ。西川氏の二〇一七年度の役員報酬は前年度より26%多い五億円。リコール(無料の回収・修理)や国内販売の落ち込みなど経営がダメージを受けただけに株主の不満は大きい。総会にはカルロス・ゴーン会長も出席。「日産の顔」として謝罪を求められたが本人は「今のボスは西川氏だ」と拒む一幕がみられた。 大荒れだったのはシェアハウス投資へのずさん融資が社会問題化したスルガ銀行。静岡県沼津市で二十八日、株主総会を開いた。多額の借金にあえぐ物件所有者ら
日本人のメールアドレス、携帯電話番号など、延べ2億件以上の個人情報が、インターネット上の中国語のサイトで販売されていたことが分かった。 情報セキュリティー会社「ファイア・アイ」が17日、発表した。サイバー攻撃に悪用される恐れがあり、同社は内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)に報告した。 同社によると、販売されていた個人情報は、民間企業や中央省庁の職員、個人のメールアドレスや住所、氏名、携帯電話番号など。通販やゲームサイトのパスワードなどもあり、2億件以上の中には、同じ人の情報が重複しているケースも含まれているという。 同社がこのうち約20万件を抽出して調べたところ、過去に日本国内のサイトから流出した情報を寄せ集めたものとみられることがわかった。
年金の所得控除に関するデータ入力ミスなどで過少支給が相次いだ問題を巡り、日本年金機構が委託先の「SAY(セイ)企画」(東京都豊島区)に約4400万円の損害賠償を求めていることが分かった。応じない場合は提訴する方針だ。 機構と同社は昨年8月、扶養親族等申告書のデータ入力作業を契約。10月の作業開始後、月ごとの納品数に応じて対価を支払う単価契約で、契約金は総額約1億8千万円だった。 中国の関連企業に再委託するなど、同社の契約違反が判明したのは今年1月。機構は年金の支払いが遅れないよう、代わる業者が見つかるまで同社に委託を続け、2月中旬に契約を打ち切った。同社に対しては、10~12月の納品分の費用を支払った。 同社は、1、2月納品分の作…
社会学者の古市憲寿氏(32)が5日放送のフジテレビ系「とくダネ!」(月~金曜・前8時)に生出演し、4日午後2時すぎ、京都府舞鶴市の舞鶴文化公園体育館で行われた大相撲の春巡業の土俵上で、あいさつをしていた多々見良三舞鶴市長(67)が突然倒れた際、救助のために土俵に上がった女性をとがめるアナウンスがされていたことで、日本相撲協会の八角理事長(元横綱・北勝海)が4日夜に謝罪のコメントしたことについて「この謝罪って誰に謝罪しているか分からない」と断じた。 大相撲の土俵は古くから「女人禁制」とされており、この慣例に従ったとみられる。八角理事長の謝罪について、相撲取材歴30年の横野レイコリポーター(55)は「対応は早かったですよね」と話したが「横野さんは対応は早いって評価していましたが」と異論を唱え「次回、同じことが起こった場合にどうするのっていうことも言ってないわけじゃないですか。何となくお詫びだけ
年金の所得控除にかかわるデータの入力ミスと、データ入力業務の無断再委託が明らかになった。年金の過少支給の原因であることもわかり、波紋を呼んでいる。 マスコミ報道では、年金機構の管理責任よりも「下請け業者のずさんな仕事ぶり」を指摘するものが多い。だが今回、現代ビジネスにはデータ入力に携わる業者から反論の声が続々と寄せられた。 彼らが訴えたのは、発注元である政府機関の耳を疑うような横暴だった。ジャーナリスト・佃均氏のレポート。 業者たちの訴えが続々と… 日本年金機構とデータ入力業者「SAY企画」が引き起こした一連の問題を見ていて、筆者にはある疑問が浮かんだ。「年金機構がずさんな仕事をしたのは『今回だけ』だったのか?」という疑問だ。 年金受給にかかわる個人情報の更新は、毎年必ず行われる重要な作業だ。個人情報の秘密を担保する方法、信頼できる入力業者の選び方など、ノウハウも知識も少なくとも「日本屈指
業務遂行能力をチェックせずに委託した日本年金機構も、できもしない業務を受注したSAY企画も、どっちもどっちだろう。年金情報のデータ入力業務を、契約に反して中国の業者に再委託していた問題。 あらましはこうだ。 SAY企画は、1300万人分のデータ入力を約800人で作業するとして業務を受注。ところが実際には百数十人しか集まらず、結局、同社の切田精一社長(62)が役員をしていた中国・大連の業者に500万人分の入力を再委託し……。 切田社長は「(中国の業者を)グループ会社のように考えていた。認識が甘かった」などと釈明していたが、認識以前に見通しが甘すぎるというほかない。社員や元社員による日本最大級の企業情報口コミサイト「カイシャの評判」に、同社の元社員、30代男性を名乗るこんな書き込みがあった。 「官公庁の案件が中心のため、一見安定性はあるかに思えるが、案件を受注するだけ受注し、それからどうするか
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