時々、保護者の方から『「2×3」と「3×2」は答えが同じなのだから、テストではどちらを書いていても〇ではないのですか?』という質問を受けます。 実は、これはとても難しい問題です。確かに数や量の大きさだけを計算するのであれば、計算式として「2×3」と「3×2」は同じ意味を持ちます。 文部科学省が著作権を持つ「学習指導要領 算数編」においても「かけ算の意味」を理解させることは書いてあっても順序についての記述はありません。 しかし、私たちのような子どもたちに直接授業をする教師は、「文章題においてかけ算の立式をさせる時には順序を守らせる」ことがほとんどです。 それには、以下のような理由があります。 【以下、図は新興出版社啓林館ホームページ 算数用語集より転用】 ☆算数の教科書に書かれているかけ算の内容 ①同数累加の考え方 2年生でかけ算の意味を以下のように学習します。 4+4+4を4×3と表すこと