■ポアソン分布の"素"となる二項分布 ある交差点で1年間のうち事故が起こる日数とその確率について考えます。これは、事故が起こるか起こらないかのベルヌーイ試行と考えることができます。ここでは1日に事故が起こる確率をとします。このとき、1年間()のうち事故が起こる日数を確率変数とすると、日事故が起こる確率は二項分布の一般式にあてはめて次のように計算できます(ただし、1日に2回以上事故は起こらないものとします)。 二項分布では、確率変数の期待値はによって求められることは13-2章で既に学びました。はある事象が起こる平均回数を表します。 ■ポアソン分布 ここでを一定の値「(ラムダ)」とおき、のままでを十分大きくを十分に小さくした場合の二項分布は、平均のポアソン分布に近似することができます。ポアソン分布は「ある期間に平均 回起こる現象が、ある期間に回起きる確率の分布」と言い換えられます。 がポアソン