鳥が好む赤い実が美しいマユミ(真弓、ニシキギ科) 身近な里山に生え、若木のうちから花や赤い実をたくさん吊り下げる。ピンク色の果実が割れると、鳥が好む赤い種子が現れる。葉も美しく紅葉するので、公園樹や庭木、生け垣として植えられる。万葉集には、マユミを詠んだ歌が11首あり、かなり身近な樹木であった。これは、マユミが弓の材料になることと、樹皮から和紙をつくったことによるものと言われている。 名前の由来・・・古くから弓の材料に使われたことによる。古代の弓は枝をそのまま使った丸木弓から、マユミになったとの説など様々ある。昔、マユミの樹皮で和紙を加工したものを「檀紙(だんし)」と呼んでいたことから、「檀(マユミ)」と書くこともある。