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書評に関するsindenのブックマーク (83)

  • コラム別に読む : ガルシア=マルケスのたどり方 星野智幸さんが選ぶ本 - 星野智幸(作家) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■濃厚な魔術的リアリズムへ まずは短編集である『十二の遍歴の物語』から、「光は水のよう」を読むことをお薦めする。なぜなら、最も短くて読みやすくて、ガルシア=マルケスらしさもほどよく盛り込まれているから。私が偏愛する掌篇(しょうへん)の一つだが、今読むと、津波の記憶が重なって、平静ではいられない。 続いて収録されている「雪の上に落ちたお前の血の跡」。この切なすぎるラブストーリーに夢中になった人は、すぐさま大恋愛長篇『コレラの時代の愛』(木村栄一訳、新潮社・3240円)に取りかかるべし。 『十二の~』を読了すると、「確かに幻想的ではあるけれど、魔術的リアリズムと言われるような濃厚なものではないな」と感じるかもしれない。マルケスにしては都会的すぎるのだ。 じつはこの作品群は、新聞のコラムとして書きためられたもので、格的な小説ではない。だが、それはマルケスの原点でもある。大学を中退して新聞記者と

    コラム別に読む : ガルシア=マルケスのたどり方 星野智幸さんが選ぶ本 - 星野智幸(作家) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
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    sinden 2014/05/30
    星野智幸によるガルシア=マルケス入門。
  • n11books.com

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    sinden 2014/05/12
    『風の谷のナウシカ』みたいな世界で『進撃の巨人』っぽい、もしくは弐瓶勉!? 何それ、はまってまうわー
  • ミシェル・ウエルベック「地図と領土」書評 純然たる絶望、奇妙な清々しさ|好書好日

    地図と領土 [著]ミシェル・ウエルベック フランス現代文学の鬼才、いや、鬼っ子の新作『地図と領土』は、世界と人間への強烈な侮蔑と、それを自らに許す作家自身のあまりにも魅力的な傲慢(ごうまん)という持ち味を遺憾なく発揮しつつ、新たな境地へと鮮やかに突き抜けてみせた、紛(まご)うかたなき傑作である。 主人公はジェド・マルタン、アーティスト。若き日の芸術的理想を捨ててリゾート開拓の分野で成功を収めたが、既に引退している寡黙な老父が買ってくれたパリのアパルトマンにひとり住みながら、孤独に作品制作をしている。だがジェドの孤独は彼自身が望んだことでもある。彼は一個人としては、他人にも社会にも興味を抱いていない。だが、にもかかわらず彼はフランスという国と、より大きな視野での現代文明と人間生活にかんする、独創的と言ってよい芸術作品を創り出し、人の意志とは無関係に、あっという間に美術界のスターになってしま

    ミシェル・ウエルベック「地図と領土」書評 純然たる絶望、奇妙な清々しさ|好書好日
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    sinden 2014/02/04
    ほむ。これは、ちょっと面白そうだ。
  • 『13歳の娘に語るガロアの数学』 金重明 (岩波書店) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋ウェブストアで購入 方程式の研究は16世紀に急激に進んだ。まず3次方程式の解法が発見され、すぐに4次方程式が解かれた。次は5次方程式だが、多くの数学者が挑戦したもののどうしても解けなかった。そこで解けない理由があるのではないかという疑いが出てきた。 5次方程式が加減乗除と√では解けないことを証明したのはノルウェイのアーベルだが、どういう方程式なら解けるのかという証明がまだ残っていた。 方程式の問題を最終的に解決したのは17歳のガロアである。彼は単に方程式が解ける必要十分条件を示しただけでなく、証明の過程で無限の問題を有限のモデル(群)に落としこんで解決する手法を編みだした。これがガロア理論で、現代数学のもっとも強力なツールとなっている。 今日大学でガロア理論をとりあげる際は、アルティンの『ガロア理論入門』(ちくま学芸文庫)のように、まず抽象化された群論を教え、最後にその応用として

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    sinden 2014/01/10
    メモ、その3。ここ最近の加藤弘一の評は、いずれも熱が入っている。レヴィ=ストロース、ガロア……そろそろ勉強し直そうかしら。
  • 『ガロアの生涯』 インフェルト 日本評論社/『ガロア』 加藤文元 中公新書 - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →『ガロアの生涯 神々の愛でし人』を購入 →『ガロア 天才数学者の生涯』を購入 数学に群論という新分野を切り拓きながら、20歳で決闘に倒れたエヴァリスト・ガロアの劇的な生涯はある年齢以上なら文系の人間でも知っている。1970年代に高校生だった人はインフェルトの『ガロアの生涯 神々の愛でし人』を読んだか、評判を聞いたかしたことがあるだろう。羞しい言い方になるが、このは多くの高校生にとって青春の書だったのだ。 レヴィ=ストロースの『神話論理』を読みはじめて、いよいよ群論を勉強しないといけないなと思い、まず頭に浮かんだのが『神々の愛でし人』だった。絶版を危惧したが、2008年に新版が出ていた。今でも読みつがれているのだろう。 高校時代に感動したを読みかえすには躊躇があったが、今でも面白かった。ただ、伝記だと思いこんでいたが、これはまったくの小説だった。しかもガロア研究があまり進んでいなかった

    『ガロアの生涯』 インフェルト 日本評論社/『ガロア』 加藤文元 中公新書 - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
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    sinden 2014/01/10
    メモ、その2。
  • 『神話論理〈1〉生のものと火を通したもの』レヴィ=ストロース(みすず書房)/『アスディワル武勲詩』(ちくま学芸文庫) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →『生のものと火を通したもの』を購入 →『アスディワル武勲詩』を購入 レヴィ=ストロースの大著『神話論理』の第一巻である。視力が落ちないうちに読みきりたいと思い、手をつけることにした。 レヴィ=ストロースには『アスディワル武勲詩』という神話研究の傑作がある。わずか120頁の小著ながら、カナダ太平洋岸、バンクーバーのあたりからアラスカにかけて伝承されたツィムシアン族の神話群を水際立った手際で分析してみせ、新しい神話研究の方法論を世に問うた構造分析宣言とでもいうべきである。 『神話論理』四部作は『アスディワル武勲詩』の延長上で起稿されたが、最初の二巻が主に南アメリカ、後半の二巻が主に北アメリカと南北両アメリカ大陸を覆い、邦訳にして3000頁近くにおよんでいる。 規模がこれだけ違う以上、重点の置き方も違ってくる。 神話にはオリジナルがなく、すべて異文だという立場は同じであり、異文を生みだす神話

    『神話論理〈1〉生のものと火を通したもの』レヴィ=ストロース(みすず書房)/『アスディワル武勲詩』(ちくま学芸文庫) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
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    sinden 2014/01/10
    メモ、その1。
  • 12月27日(金) 北上次郎の2013年ベスト10 - 目黒考ニの何もない日々|WEB本の雑誌

    図書館の魔女(上)』 高田 大介 講談社 2,520円(税込) >> Amazon.co.jp >> HonyaClub.com>> エルパカBOOKS 『図書館の魔女(下)』 高田 大介 講談社 2,730円(税込) >> Amazon.co.jp >> HonyaClub.com>> エルパカBOOKS ①『図書館の魔女』高田大介(講談社) ②『深紅の碑文』上田早夕里(早川書房) ③『know』野崎まど(ハヤカワ文庫) ④『愛しいひとにさよならを言う』石井睦美(角川春樹事務所) ⑤『風の王国』平谷美樹(ハルキ文庫) ⑥『七帝柔道記』増田俊也(角川書店) ⑦『金色機械』恒川光太郎(文藝春秋) ⑧『小さいおじさん』尾崎英子(文藝春秋) ⑨『たからもの』北原亜以子(講談社) ⑩『なぎさ』山文緒(角川書店) 今年も日の現代エンタメのベスト10を選んでみた。2013年最大の反省は、『図書館

    12月27日(金) 北上次郎の2013年ベスト10 - 目黒考ニの何もない日々|WEB本の雑誌
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    sinden 2014/01/09
    目黒考二と言うか北上次郎のベスト10。上田早夕里、野崎まど、恒川光太郎、読みたい。
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    sinden 2013/12/25
    アフリカ文学かあ。ちょっと読んでみるかなあー……。
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    sinden 2013/12/05
    複数の時間が、ひとつのページに折りたたまれている。これは、ちょっと興味深いな。
  • コラム別に読む : ハードトーク [著]松原耕二 - 長薗安浩 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

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    sinden 2013/11/20
    想像もしていなかった発言を、自分の中から引きずり出されてしまう快感と困惑。なるほど、確かにインタビューは戦いであり、性行為であろう。
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    sinden 2013/11/07
    このシリーズ、気になってるんだよなあ。読まなきゃー。
  • 『第九夜』駱英(思潮社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋ウェブストアで購入 「近づきすぎないのが肝心」 こういうわけのわからないエネルギーに満ちた詩に出会うのは久しぶりなので、何だかお礼に差し上げるものもなくて、おたおたしてしまう気分である。原文は中国語だが、その勢いを見事に日語に移した訳者・竹内新氏にも敬意を表したい。 読み始めると、あちこちよくわからない。何より語り手。自分のことを「馬の変種或いは異形」だと言う。では、この人は馬なのか? この作品は「ウマ詩」なのか? でも、別に『吾輩はである』みたいに、馬の目から世の中をながめてみたらけっこうおもしろおかしい……などという牧歌的な設定ではない。むしろこの人は、まったくもって人間なのだが、自分を馬と呼ばざるを得なくなった一種の「ウマ人間」。まるで馬みたいに野蛮な(?)、あふれる性の力に自分でもおののいているらしい。 冒頭部から詩は「オレはついに認めざるを得なくなった。オレは実は馬

    『第九夜』駱英(思潮社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
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    sinden 2013/10/30
    あらゆる文化レベルを覆い隠す性欲って凄まじいな! これは、きっと、面白いに違いない。
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    Salah satu permainan yang menarik perhatian adalah Slot Presto!. Dengan tema sulap yang menawan, grafis yang memukau, dan berbagai fitur serta bonus, Presto! menjadi salah satu pilihan favorit bagi para pemain. Tema dan Desain Visual Pertama-tama, Slot Presto! menarik perhatian dengan tema sulapnya yang unik. Desain visualnya mencerminkan suasana pertunjukan sulap dengan latar belakang panggung da

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    sinden 2013/10/30
    面白そう。
  • 近未来ディストピアに躍る精鋭部隊。殺す! 犯す! キメる! 毒の陶酔 - 牧眞司|WEB本の雑誌

    謀反を企む名門貴族イワン・イワーヌィチに鉄槌を! 深紅のベンツを駆って親衛隊が出動する。ボンネットに飾った犬の首が我らのしるし。だれもが道を譲る。イワーヌィチの豪華な屋敷は厳重に警備されているが、親衛隊の討ち入りに耐えられるはずもない。門を爆破し、棍棒を持って躍りこむ。もちろん、親衛隊はあくまで正義を背負っている。屋敷の護衛たちはなぶり殺しにすることはせず、一対一の決闘でカタをつけてやる。こちらが勝ったらやつらの財産はすべて没収だ。謀反貴族の子どもたちにも手出しをしない。彼らは孤児院に送られて、偉大なる国の誠実な民へと育てあげられる。ただし、張人のイワーヌィチは容赦しない。その場で吊す。これは手慣れた仕事なのであっさりとすませ、天に召される貴族の魂のために我々は脱帽し十字を切る。神への敬虔も親衛隊員たる条件である。そして、討ち入りの仕上げはイワーヌィチの奥方の輪姦だ。国家の敵のの胎(は

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    sinden 2013/10/02
    ゾクゾクするな。読みたい。
  • 『死にたくないんですけど――iPS細胞は死を克服できるのか』八代嘉美・海猫沢めろん(ソフトバンク新書) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋ウェブストアで購入 「生と死をめぐるおもしろ対談集」 まったく科学的な知識のないわたしでも、「再生医療」とか「ES細胞」とか「iPS細胞」とかは聞いたことがあるし、京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥教授がノーベル賞を受賞したことや、iPSのiが小文字なのはiPodのようなキャッチーさを出すためだったらしいとか、その程度は知っている。 でも、いったいiPS細胞で何がどこまでできるのか、よくわかっていない。なんだかすごそうだ…ということしかわからない。「再生医療」というからには「再生」をしてくれるのですよね? でもなにを再生してくれるのでしょう。美肌とか?身体や内臓が部分的に欠損したときに、その代わりをつくってくれるのでしょうか? クローン技術とは違うの…ですか? あまりに質問がドシロウトすぎて、たずねることさえはばかられるというもの。とはいえ、やっぱりこの話題になっているiPS細胞

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    sinden 2013/09/26
    ……えっ? ……えっ? 海猫沢めろん、なにやってんの……。
  • コラム別に読む : 冷泉家 八〇〇年の「守る力」 [著]冷泉貴実子 - 浅井聡 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    京都御所の北隣、同志社大学に3方を囲まれるように佇む冷泉(れいぜい)邸は、現存する最古の公家住宅。24代目当主の長女に生まれた著者が、25代目にあたる夫と2人、いまも住まう。明治維新で大半の公家が東京に移った後もこの家が動かなかったのは、家祖である藤原俊成・定家父子以来の典籍や古文書を収めた蔵のお守りを続けるためだ。戦乱や天災を乗り越え伝えられた書物の多くは、いまや国宝・重文に指定されている。 冷泉家800年の歴史からは、「歌聖」とあがめられる家祖2人を凌ぐ才能は出ていない。だが、それを自覚した代々が「そこそこ」の感覚を頼りに、次代につなげることこそが務めと自らに課してきたから、文学史を書き換えるような書物群は散逸を免れたと、著者はいう。 〈私たちは、「相変わらず」でいると、なぜかいら立って、なにか変わったことがないか探すのです。当は、相変わらずほどありがたいことはないのに、と思います〉

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    sinden 2013/09/24
    φ(..)メモメモ
  • ホセ・ドノソ「境界なき土地」書評 無意識と抗えぬ血が湧き出す|好書好日

    境界なき土地 [著]ホセ・ドノソ 南米チリの作家ホセ・ドノソは前世紀の終わり頃に亡くなっている。作品が日に紹介されたのは主に70年代のことだったが、他のラテンアメリカ文学者たちほどには人口に膾炙(かいしゃ)されず、どこか通好みの作家という印象が強いのではないか。 それもこれも、代表作『夜のみだらな鳥』の圧倒的なグロテスクさ、現実の変容ぶり、自由で複雑な語りなどによるだろう。確かにそれは、奇怪な有機体の中へ迷い込んだような錯覚を誘う大長編である。 今回訳出された『境界なき土地』は、まさに『夜のみだらな鳥』を書きあぐねていたドノソが、その“原稿用紙の裏に”書いたという伝説を持つ。難航する創作の合間にふと浮かび上がった世界を、デッサンするかのように。 舞台は小さな村の売春宿。訪れる乱暴者や権力者が“ヒロインの家族”を脅かし、魅了し、破滅に導く様が簡潔に、しかしひと筋縄ではいかない屈折の中で描か

    ホセ・ドノソ「境界なき土地」書評 無意識と抗えぬ血が湧き出す|好書好日
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    sinden 2013/09/24
    ふむ、面白そうだ。
  • 『悲しき熱帯』Ⅰ&Ⅱ レヴィ=ストロース (中公クラシックス) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →『悲しき熱帯Ⅰ』を購入 →『悲しき熱帯Ⅱ』を購入 世界的なベストセラーとなったレヴィ=ストロースの自伝的紀行である。 原著は1955年に刊行されたが、日では1967年に『世界の名著』第59巻にマリノフスキーの『西太平洋の遠洋航海者』(これも文化人類学の古典)との合で抄訳がはいった後、1979年に全訳がオレンジ色の表紙の二巻で刊行された。書は2001年に出た新版で、レヴィ=ストロースが寄せた「「中公クラシックス」版のためのメッセージ」(2000年12月付)と、訳者の川田順造の「『悲しき熱帯』のいま――四十六年ののちに」(1979年版の訳者前書の再録を含む)が巻頭に付されている。 レヴィ=ストロースは「メッセージ」で労働観の比較研究の一環として1977年から12年間にわたってほぼ毎年のように来日し、日各地の職人を訪ね歩いている。その調査から日人にとって「はたらく」こととは「西洋式

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    sinden 2013/09/19
    ほっほう。これは、持っておきたい一冊。
  • 死、夢、神経症、葛藤......鮮烈なイメージと独特の語りによる幻想空間。 - 牧眞司|WEB本の雑誌

    ペトルシェフスカヤは現代ロシア作家。1960年代より創作活動をはじめ、80年代後半以降はロシアを代表する実力作家として評価を得ているが、単行として邦訳されるのはこれが初めてだ。『私のいた場所』は作者人の意を汲みつつ、訳者・沼野恭子が選んだ18篇。いっけん素朴な、しかし底味のある幻想を湛えた短篇が並ぶ。 この書評コーナーはジャンル小説を優先的に取りあげる方針なので、書のような世界文学(=ジャンルの枠組にとらわれない普遍性を備えた文学)はちょっと反則という気もする。しかし、ペトルシェフスカヤは英訳短篇集There Once Lived a Woman Who Tried to Kill Her Neighbor's Baby: Scary Fairy Talesが、2010年の「世界幻想文学大賞」(世界ファンタジイ大会にて選ばれる)を受賞しているので、コアなファンタジイ関係者のお墨つきと

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    sinden 2013/09/17
    ううむ、ううむ、読むだけで奇想が伝わってくる。これは、凄まじい破壊力を秘めていそう。
  • コーマック・マッカーシー「チャイルド・オブ・ゴッド」書評 善悪超えたその先にあること|好書好日

    チャイルド・オブ・ゴッド [著]コーマック・マッカーシー 1960年代に米国で実際に起きた事件をもとにした連続殺人犯の物語だ。レスター・バラードは父親が自殺し、母親が他の男と駆け落ちする悲惨な家庭環境に育ち、幼い頃から残忍な性向が顕著で周囲の人間から疎んじられてきた。ある日、彼は車中で死亡した半裸の男女を発見し、女の死体を家に持ち帰り共同生活を始める。しかし暖炉の火が家に燃え移り、その奇妙な同棲(どうせい)生活は終わりを告げた。そこから彼は完全に孤独な男となって世界に放り出され、山野を根城として次々と無秩序な殺人に手を染めていく。 物語は一読して非情だ。殺人や屍姦(しかん)の描写は残忍そのもので、少なくとも中学生の読書感想文に相応(ふさわ)しいだとは言い難い。だがそれでも読後にすごい物語を読んだとため息が漏れるのは、善悪や価値を超えたその先にある何やら当のことをこの小説が描いているよう

    コーマック・マッカーシー「チャイルド・オブ・ゴッド」書評 善悪超えたその先にあること|好書好日
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    sinden 2013/09/10
    これも読まざるをえないな……。