現代日本は基本的には差別とは無縁である。 少なくとも表立って街を歩いて石を投げつけられるような事はまずない。世の中は本当に自由で平等になりつつある。 しかしこんなによくなった現代でも、強烈な差別を突きつけられる存在がいる。犯罪者である。 例えば、元少年Aが書いた絶歌という本のAmazonレビューは、発売早々からとてつもない勢いで炎上した。 もちろん彼が以前に犯した犯罪は罪深く、また今更に及んで被害者家族の心情を逆なでするような形で事件を蒸し返した事は、全くもって許されない行いだ。これはもう間違いない事実だろう。 ただ彼と全く無関係な人間が、彼に対して差別されて当然との勢いて”断罪”とも言えるような言動を白昼堂々と述べる事に正当性が果たして本当にあるかというと、個人的には難しい感情にとらわれる。 現代日本において、一度犯罪を犯したものが、刑務所を出た後にスルッと元の形で社会に復帰するのはとて
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