早起きじいさんのひとりごと。柳田国男の話、商品世界論、1970年代論、読み残した本の紹介、気まま旅の記録など。 このところイタリアからやってきた娘夫婦や孫と旅行をしたり、ほかにも何やかやあったりして、すっかりブログをご無沙汰してしまった。 一度中断すると、復活するために、少し調子を整えなくてはならない。 本もあまり読んでいないが、きょう読みはじめたのが橋本治の『小林秀雄の恵み』である。 日本最高の批評家に現代の奇才が切り込んだ、この作品が難解をきわめるのは、致し方ないところ。 いっぺんには読めないので、ぼつぼつページをめくって、きれぎれの感想をつづっておくことにする。 意外なことに橋本治は小林秀雄と馬があうらしい。 こんなふうに書いている。 〈「『本居宣長』――書評」と題される一文を書くために、37歳の私〔現在は60歳〕は、小林秀雄の本を読み始めた。そして、感動してしまった。「小林秀雄はい
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