山村で育った狩猟の少女カリエは、雪嵐の中で男にさらわれる。目覚めた先でカリエは病弱な王子の代わりとして、王位継承への影武者を強いられる。剣の達人で冷徹なエディアルドと共に、少女は少年たちが待つ皇族の世界へ入るが……。コバルト文庫で人気を得た全25巻の大河少女小説”流血女神伝”開幕。 この雪山のシーンから物語は始まったんだ……。コバルト文庫で圧倒的なストーリーテリングを見せつけた少女小説が復活したので再読。すんげえ面白い小説が読みたかったら、とりあえず読んでくれと。ツルプニな14歳の少女が男装したり奴隷になったり海賊になったり大冒険に出るんですよ。少女が様々な仲間と試練を越えて、あの”光来たる島”にたどり着くと思うと……。あいつがこいつがと将来を思い、後書きで涙し、粗筋書いてて好きすぎてボロボロと泣いてしまった。こんなにも早く加筆・復刊されたことに、ただただ感謝を。薦められて、初めて読んでか