「ガーナ大使公邸」の看板が掲げられた東京都渋谷区の雑居ビルの一室に入ると、そこは高級スーツやドレスに身を包んだ男女が夜な夜な集う違法カジノだった。「外交特権があるから摘発されることはない」という誘い文句で群がった会員は約800人。運営責任者やディーラーらカジノ側の10人と客2人が3月、警視庁保安課に一斉摘発された。現役のガーナ大使も売り上げの一部を受け取るなどしていた疑惑が浮上しているが、保安課から事情聴取を要請された直後、逃げ帰るように日本を後にしてしまった。(荒船清太)潜入捜査員がゴーサイン…8年ぶりの大使館カジノ摘発 ビリヤード台のようなテーブルの周りを、高級スーツに身を包みチップを手にした男らが取り囲み、トランプを配るディーラーの手先を見つめていた…。渋谷区道玄坂の雑居ビルの一室。3月5日の夜も、「賭博の王様」と呼ばれるトランプ賭博の「バカラ」が行われていた。 賭博に興じた客は、刑
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