レコード・アナログ | 2023.01.20 Fri アナログと極上システムで聴く「南青山レコード倶楽部」が始動。荒内佑×原雅明が出演した、記念すべき第一回をレポート。(後編) 南⻘⼭の「⼩さくて⼤きな円形劇場」song & supper BAROOMにて開催されたリスニング・イベント『南⻘⼭レコード倶楽部』。 その記念すべき第一回目は、ceroの荒内 佑と音楽評論家・プロデューサーの原 雅明が出演した。 各々が持ち寄ったアナログ・レコードをかけて、トークを交えながら聴き進めていった。 極上のサウンドシステムを持つ個性的な円形劇場で、リラックスしたリスニング空間が実現した。 当日のトークを記事としてお届けする。 【前編はこちら】 良いシステムはミュージック・コンクレートの概念を変えた 荒内:ミュージック・コンクレートって日本語で言うと具体音楽ですね。 具体音、汽車の音だったりとか、あとコン
レコード・アナログ | 2023.01.17 Tue アナログと極上システムで聴く「南青山レコード倶楽部」が始動。荒内佑×原雅明が出演した、記念すべき第一回をレポート。(前編) 南⻘⼭の「⼩さくて⼤きな円形劇場」song & supper BAROOMにて開催されたリスニング・イベント『南⻘⼭レコード倶楽部』。 その記念すべき第一回目は、ceroの荒内 佑と音楽評論家・プロデューサーの原 雅明が出演した。 各々が持ち寄ったアナログ・レコードをかけて、トークを交えながら聴き進めていった。 極上のサウンドシステムを持つ個性的な円形劇場で、リラックスしたリスニング空間が実現した。 当日のトークを記事としてお届けする。 この音響システムだからわかる、新しい気づき。 原:今日は持ってきたレコードを交互にかけながら話をしていくということなんですが、まず最初は荒内さんのソロ・アルバム『Śisei』の曲を
K. シュトックハウゼン :ヘリコプター弦楽四重奏曲 - Mittwoch aus LICHT, Scene 3: Helikopter-Streichquartett (Helicopter String Quartet), Work No. 69
クセナキス『形式化された音楽』監訳者に聞く/メールインタビュー 第1回「クセナキスの数学的理論と人間性のドグマ」 text by 野々村禎彦 (Yoshihiko Nonomura) & 齋藤俊夫 (Toshio Saito) (齋藤) これから全3回、昨年9月出版のクセナキス『形式化された音楽』(野々村禎彦監訳、冨永星訳/筑摩書房/2017)をいわば肴として、クセナキスという20世紀前衛音楽の生んだ偉大な「鬼っ子」についてインタビュー形式でお話をさせていただきます。 (齋藤) 西洋の「音楽理論」というと第一に「機能和声」が挙げられると思います。しかしこの理論とクセナキスの「理論」は全く導出方式、導出方向が違う。機能和声は既存の「美しい」音楽の構造から一定の法則を「帰納」して作られ、それに従う限り「美しさが保証される」理論なわけです。 しかしクセナキスの数学的理論の始まりにはそういった帰納
クセナキス『形式化された音楽』(筑摩書房)監訳者に聞く/メールインタビュー 第2回「日本現代音楽における同時代人と後継者」 text by 野々村禎彦 (Yoshihiko Nonomura) & 齋藤俊夫 (Toshio Saito) (齋藤) 1962年の仏語版後書き部分の本書211頁では、「実際、形式化と公理化は、現代の思考にこそ相応しい手順上の道しるべなのだ。現代の思考があればこそ、ちょうど古代の偉大な文明の時代にそうであったように、音響芸術を星や数や人間の脳の豊かさと同じレベルに近づけることができる」とあります。 「星や数や人間の脳」というのは中世ボエティウスの音楽美学のムジカ・ムンダーナ(宇宙の音楽)とムジカ・フーマーナ(人間の音楽)を踏まえたものと思われますが、音楽を歴史的に遡ることで近代以降の音楽の「人間性のドグマ」を解体しようとする彼の姿勢を表しています。その人間性を超え
クセナキス『形式化された音楽』(筑摩書房)監訳者に聞く/メールインタビュー 第3回「自分にとってクセナキスとは?そしてクセナキス・ザ・ベスト」 text by 野々村禎彦 (Yoshihiko Nonomura)& 齋藤俊夫 (Toshio Saito) (齋藤) 2ヶ月間に渡って、20世紀前衛音楽が生んだ偉大な鬼っ子クセナキスについて野々村さんにお話を伺ってまいりましたが、最終回の今回ではまとめというか、書き手それぞれにとってのクセナキス像を語るような場にしたいと思います。 クセナキスとは西洋音楽史上どんな存在であるのか?一言では言い表せないと思いますが、あえて私の言葉でまとめますと、シェーンベルクが機能和声という西洋音楽の屋台骨を外し、そこでヴェーベルンからブーレーズ、シュトックハウゼンへのトータル・セリーで秩序がもたらされるはずだったのに、「それは秩序に至らない」と、しかも西洋的理論
vol 18. 音楽とAIの個人史 株式会社Qosmo代表取締役、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科准教授、Dentsu Craft TokyoのHead of Technology、東京大学工学博士、メディアアーティスト、DJなど様々な活動をされている徳井直生さん。 AIといえば!と同時に、PROGRESSIVE FOrM、op.discといったレーベルでの活動やNujabesとのコラボレーションなど音楽家としても活躍しています。 今回は、そんな音楽家「Nao Tokui」を切り口にSOUNDABOUTしていきます。 出演者 : Nao Tokui (徳井直生) ファシリテーター : CD HATA、松尾謙二郎 徳井さんとの繋がり - CD HATA : 徳井さんと松尾さんは、invisiも絡んでいた資生堂グローバルフラッグシップストア案件が「はじめまして」だったんですか? - 松尾
Jim O'Rourke's Favorite Music/ Influences A list by brandonsyl Categories: Lists From Other Publications, Lists of Lists, Composers, All Time, Influences, Scores & Soundtracks, Guide, Record Labels, Underrated, Autobiographical, Lists of Lists [List682327] | +315 | Log in to suggest an addition Interviews: - https://ronsen.org/monkminkpinkpunk/15/orourke.html - https://www.furious.com/perfect/orou
Harold Budd: Pavilion of Dreams (1978, Obscure no.10) - UbuWeb Sound 以下、ブライアン・イーノさんによる、1976年のエッセイを訳出します。そのタイトルは、「芸術における多様性の創出と組織化(Generating and Organizing Variety in the Arts)」(☆)。 そして、《オブスキュア宣言》というそのまたのタイトルは、内容から判断して、私が命名しました。 以前に訳出した同イーノさんの《アンビエント宣言》(1978)と、ある意味で対になるテクストだろうか、これは──という気が、しましたもので(★)。 つまり……。少し、前せつを述べますと……。 ご存じのようにイーノさんは、ロキシーミュージックを1973年に解雇されてから、ソロのロック系ミュージシャンとして活動するかたわら、現代音楽のレーベル《O
前世紀、西洋音楽ひいては音楽そのもののあり方をとらえなおすにあたって打楽器が重要な役割をはたしたのは楽音をになうのに五線譜の外の世界と響き合う特性をもつからであろう。ヴァレーズ、クセナキス、シュトックハウゼンら欧州生まれの前衛音楽家たちはむろんのこと、カウエル、ケージ、ハリソンら米国実験音楽の先駆者たちにも打楽器は幾多の霊感をもたらし、本邦の戦後音楽史も基本的にはその後追いだが、思考と方法と実践の蓄積により、やがて模倣や援用にとどまらない表現がしだいにあらわれはじめる、その全体像はおりをみて考察したいが、そこでは高田みどりという打楽器奏者の存在は欠かせないものになるであろう。複雑な現代曲をこなす打楽器演奏の呼び声を皮切りに、ライヒらが端緒をひらいたミニマル・ミュージックの探求をすすめる他方で、ジャズやワールドミュージックにも活動の場をひろげる、高田みどりの軽々とした身のこなしは現代音楽の言
書籍『東京オリンピックの電子音楽』(川崎弘二 著)がengine books - differenceから6月7日発売。1964年の東京オリンピックでは開会式と閉会式に黛敏郎の作曲による電子音楽「カンパノロジー・オリンピカ」が再生されていた。本書ではこの電子音楽が制作された経緯や、どのようにこの電子音楽が再生されていたのかなどを解説。 ■『東京オリンピックの電子音楽』 川崎弘二 (著) engine books - difference / 2021.06.30 / 本文32頁 / 定価550円 <内容> 1964年の東京オリンピックでは開会式と閉会式に黛敏郎の作曲による電子音楽「カンパノロジー・オリンピカ」が再生されていた。本書では旧国立競技場における天皇陛下のご臨場とご退場のためにこの電子音楽が制作された経緯や、巨大な競技場で多数のスピーカーを使用し、どのようにこの電子音楽が再生されて
シャネル・ネクサス・ホール(CHANEL NEXUS HALL)にて、現代音楽家・ヤコポ バボーニ スキリンジ(Jacopo Baboni Schilingi)の写真展「Bodyscore – the soul signature」を、2020年1月15日から2月16日まで開催する。 Ricardo Barrett - Atlas (Aura-Phoenix), 2019 ©Jacopo Baboni Schilingi バボーニ スキリンジは、イタリア生まれパリ在住の現代音楽作曲家。オーケストラやアンサンブル、そしてソロのための作曲だけでなく、インスタレーションや映像作品のための音楽も制作してきた。 人間の皮膚に手書きで直接、楽譜を書いていく一種のパフォーマンス作品「Bodyscore」は、作曲行為であると同時に生身の体をカンヴァスにした絵画制作でもある。また、楽譜が描かれた身体はさまざ
米国の実験音楽家ジョンケージの代表作品に「4分33秒」があります。4分33秒間にわたり楽器の前で何もしないで過ごすという「作品」です。ライバッハ、ニュー・オーダー、デペッシュ・モード、キャバレー・ヴォルテール等のアーティストによるこの作品のカバー映像作品のボックスセットを、イギリスのインディレーベルMUTEが発売するというニュースがありました。 なお、これに関して、虚構であるはずの過去記事が現実化してしまった「誤報」として虚構新聞がお詫び記事を出しています。 さて、この作品の著作権権利処理がどうなっているのか調べてみました。何と、JASRACに通常どおり登録されています(タイトル画像参照)。映像化の権利もJASRACに信託されていますので、日本におけるこのDVDの売上げに応じて所定の著作権使用料がJASRAC→GEMA(ドイツの著作権管理団体)を経て作詞家・作曲家たるジョンケージの遺族に支
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く