今年の4月、スイスで生活する移動型民族「イェニシェ」が抗議デモを行った。グループは首都ベルンに何十台もの自動車やキャンピングカーで繰り出し、マスコミをにぎわせた。彼らには生活拠点となるキャンプ場の利用が法律で保障されているが、利用可能なキャンプ場の数が相変わらず足りていない。スイスで最も魅力的な場所と呼ばれるフォイジスベルグも「状況改善に興味なし」と冷たい反応だ。 「一般家庭の庭にある水道の蛇口から勝手にホースで水を引いていくのが気になったことはあるが、それ以外は特に問題ない」とエルンスト・レーマンさんは言う。かくしゃくとした年金生活者のレーマンさんは、時々庭仕事を中断して柵の向こうの様子をうかがう。ベルン市の共有牧草地(アルメント)には数日前から多数の「新しい隣人」が芝生の一部を占拠している。 彼らは水道の水以外、旅の生活で必要なものは全て持参していた。現代的なキャンピングカーにはトイレ
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