サソリを吸う――いったい何のことか想像がつかないかもしれないが、一部の地域で今まさに、タバコのようにサソリを“喫煙する”行為が広まりつつあるという。それは人体にどのような影響を及ぼすのか? そして、不気味な行為が蔓延しはじめた理由とは? 詳細についてお伝えしよう。 ■社会問題化するサソリの喫煙 サソリの喫煙、その震源地はパキスタンのカイバル・パクトゥンクワ州だと考えられている。今月15日、海外メディア「DAWN」などが一斉に報じたところによると、2007年に社会学者のデイビッド・マクドナルド氏がこの行為を初めて公に報告し、にわかに注目を集めたが、昨今急速な勢いでパキスタンやアフガニスタン、さらにインドの一部の若者の間へと広まり、深刻な社会問題となっているようだ。 報告によると、サソリの喫煙は実にシンプルな方法で行われる。まず、死んだサソリの場合は日光に数時間晒し、生きたサソリの場合は死ぬま