日常の一部 市民を殺すドローン攻撃を批判する壁画(イエメン) Khaled Abdullah Ali Al Mahdi-Reuters 2014年に英ガーディアン紙からカメラを託されたとき、モハメド・サレ・タウイマンは13歳だった。イエメンのマーリブ州に住む彼は、ドローン(無人機)の飛び交う下での暮らしを記録するよう頼まれた。 ラクダ飼いの父と10代だった兄は、11年にアメリカのドローン攻撃で殺された。モハメドたちは頭上を飛び交うドローンを「死の機械」と呼んで恐れている。「ドローンの夢を見てうなされる子も多い。精神疾患になった子もいる」と、彼は話した。「ここは地獄になった」 そして15年1月、モハメドもドローンに殺された。13歳の少年を国際テロ組織アルカイダの戦闘員と判断したのか、とガーディアンは米国防総省とCIA(米中央情報局)に質問した。回答はない。 彼の死は、ドローン攻撃が生む数々の