世界の賞、支援者に「重荷」も=マララさん故郷ミンゴラ 「全ての女性に教育を」。その切なる願いを世界に発信した功績がマララ・ユスフザイさんのノーベル平和賞授賞につながった。ただ、世界的権威のある平和賞は伝統社会への欧米的価値観のさらなる流入とも受け止められ、イスラム教の保守的な思想の根強い故郷パキスタン北西部にさざ波を立てそうだ。 現地では、原理主義勢力タリバンだけではなく、一般市民も人権重視のマララさんについて「欧米化している」と距離を置く風潮もある。マララさんの活動を支援したいと意気込む友人らには、マララ派とみなされることが日常生活上の「重荷」になる恐れがある。 首都イスラマバードから車で約5時間。マララさんの故郷ミンゴラは、峠を越えた山間部にある。しかし、タリバンの襲撃を受けて重傷を負った事件からしばらくした後も、パキスタン軍治安要員がマララさんの通っていた学校前などに常駐。数年前
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