日本国内に広く生息するニホンアマガエルが、近畿地方と中国地方の境目あたりで東西二つのグループに分けられることが、広島大とアジア・欧州の6カ国の国際研究チームによる遺伝子解析でわかった。国際専門誌に23日発表する。それぞれのグループがなぜ独自に進化したかについては諸説あり、さらに研究を進めるという。 ニホンアマガエルは、体長3センチほどで、日本でもおなじみの緑色のカエル。日本以外に、ロシアや中国、韓国にも生息する。 広島大の三浦郁夫准教授らは、国内各地で採取された約200匹の組織を使い、2種類の遺伝子の塩基配列を解析して比べた。その結果、三重県より東側(東日本)で見つかったカエルと広島県より西側(西日本)で見つかったカエルとでは、遺伝子の特徴が異なることがわかり、500万年ほど前に分岐したと推定された。 東日本のカエルは国後島やサハ…