日本の現代書家・井上有一(1916-1985)の生誕百年記念展(以下「百年展」)ならびに中国人アーティスト13人による「井上有一と対話する芸術展」(以下「対話展)が21日、故宮東の紫禁城太廟芸術館で開幕しました。 「書の解放」と題する「百年展」には井上有一氏の作品30点が展示されており、一方の「対話展」は井上有一氏の書の影響を強く受けたアーティストが、井上氏に捧げるオマージュとして企画。13人の中国人書家、陶芸家の作品30点余りが陳列されています。 開幕式には、美術批評家の海上雅臣氏が美術愛好家団体「六月の風会」のメンバー15人と共に日本から駆けつけてくれました。 海上氏は席上、「1200年前に弘法大師・空海が唐に渡り、王羲之、顔真卿の書を身につけて帰国、日本で書の道を開いた。1200年後、唐から学び日本で普及した書を元に、井上有一が今日の欧米美術界に影響を与える現代美術としての書の魅力を