栽培環境を自動管理し、野菜を周年生産できる「植物工場」は、既に数十年前から運用されてきた。現在一般的なタイプは2つある。自動型ビニールハウスと、最近になって登場した大型の閉鎖型施設だ。後者では、生産性を高めるために施設内の環境が完全に制御される。 複数階層の施設でベルトコンベヤーを使った野菜生産のイメージは、世界人口が向こう25年で70億人から90億人に増加する見込みであることを考えれば非常に頼もしいものだ。国連は、人口増加と生活基準の向上により世界の食料需要はほぼ倍増すると予測している。 だが、工場産野菜普及への取り組みは現在、大きな課題に直面している。7月27~29日に東京ビッグサイトで開かれた施設園芸・植物工場展に出展したパナソニックAVCネットワークス社マーケティング担当アグリ事業推進室主幹の松葉正樹氏によると、日本の植物工場の約7割は赤字だ。同氏はさらに個人的な感覚として、実際の
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