アフリカ西部ニジェールのイスフ大統領は都内で日本経済新聞のインタビューに応じ、同地域でテロ活動を続ける過激派組織「ボコ・ハラム」の掃討に向け、7月末にナイジェリアなど周辺5カ国で合同軍を編成すると明らかにした。各国が個別に実施する作戦では、ボコ・ハラムを掃討できないと判断したためだ。日本にもテロ対策や経済支援で協力を求めた。2009年ごろから過激化したボコ・ハラムはナイジェリアのほか、周辺のニ
ナイジェリアのイスラム武装組織ボコ・ハラムが1月3日、同国北東部ボルノ州バガにあるナイジェリア政府軍基地を制圧した。バガの街はニジェール、チャド、カメルーンの3カ国との国境に近く、軍基地には対ボコ・ハラム合同治安部隊の本部が置かれていたため、基地制圧のニュースはボコ・ハラムの勢力拡大を象徴する出来事として、NHKをはじめとする日本のメディアでも報道された。 ボコ・ハラムは2014年4月に女子生徒200人以上を拉致したことで日本でもその名が知られ、筆者も当欄において過去に何度かボコ・ハラムに関する記事を執筆してきた。組織の特質や成立の経緯についてはそれらの記事をご参照いただければ幸いだが、ここでは日本のメディアが報じていない点について書いておきたい。それは、ボコ・ハラムが多数の民間人殺害や拉致を引き起こしながら、なぜ活動を続けることが可能なのかに関わる事柄である。
ナイジェリア北東部ボルノ(Borno)州バガ(Baga)の街頭を歩く兵士ら(2013年4月30日撮影、資料写真)。(c)AFP/PIUS UTOMI EKPEI 【1月5日 AFP】ナイジェリア北東部のチャド湖(Lake Chad)付近で3日、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」とみられる武装集団が一連の襲撃を行い、軍基地を掌握した。複数の目撃者が4日、伝えた。 目撃者らによると、武装集団は数人を殺害、家屋数百棟を燃やし、商店などで略奪行為に及んだ。当局は犠牲者の数を発表していない。 同基地はナイジェリア北東部ボルノ(Borno)州バガ(Baga)郊外にあり、1998年に創設された多国籍統合機動部隊(Multinational Joint Task Force、MNJTF)が使用していた。同部隊の設立目的は国境を越える犯罪への対処だったが、その任務はボコ・ハラム対策に
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