自動車向けの暗号開発に取り組むのが情報通信研究機構(NICT)セキュリティ基盤研究室である。室長の盛合志帆氏は、NTTで世界標準暗号の開発に携わり、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)やソニーでゲーム機や家電製品などのセキュリティープラットフォームを開発した人物。盛合氏が次の一手として見据える先が自動車向けの暗号開発だ。同氏は2014年4月17日~18日に開催する自動車の情報セキュリティーシンポジウム「escar Asia」のプログラム委員も務める。 3回連載の第2回は、盛合氏に加えて同じ研究室の主任研究員である野島良氏を交え、自動車の情報セキュリティーを高めることができる「軽量暗号」に対する取り組みを中心に聞いた。(聞き手は清水直茂=日経Automotive Technology) 独自暗号は使わないほうがいい 盛合 自動車の電子制御ユニット(ECU)ではリアルタイム性と低コ
米誌Forbesの記者が乗った車の後部座席でセキュリティ研究者がコンピュータを操作すると、走行中に急ブレーキがかかり、パワステも利かなくなった。 ブレーキをいくら踏んでも、エンジンがうなるばかりで車が止まらず、減速さえできない――。米誌Forbesが7月24日、車載システムのハッキング実験に関するルポとビデオを掲載した。 Forbesによると、自動車乗っ取りのデモを実行したのはTwitterのセキュリティ研究者チャーリー・ミラー氏と、米セキュリティ企業IOActiveのクリス・バラセク氏。米国防高等研究計画局(DARPA)から8万ドルの助成を受けて、自動車のセキュリティ問題を研究している。 実験には、Forbesのアンディ・グリーンバーグ記者が運転するFordの「エスケープ」とトヨタの「プリウス」を利用した。ミラー氏らは、両車に搭載されているソフトウェアをリバースエンジニアリングし、後部座
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