人工知能(AI)の開発を行うFRONTEOの子会社であるFRONTEOヘルスケア(東京・港、西川久仁子社長)は、製薬企業向けの技術開発にも力を入れており、2018年11月に新薬の研究を支援するAIを開発した。2019年4月2日時点で複数の製薬企業がトライアル版を導入しているという。 製薬企業の医薬品の研究開発部門などでは、論文と公開データベースを日常的に確認し、研究の仮説を立てたり、実験プロトコルを組み立てたりする。だが、世界中に存在する膨大な論文や公開データベースから、自分に必要な情報を探すには時間と労力がかかるのが現状だ。 同社が開発したAIは、研究者が自身の仮説を文章で入力すると、関連する論文や遺伝子、疾患、医薬品などの情報を表示するものだ。 社内の保存データも活用できる 今回の技術には、同社が開発したAIエンジン「Concept Encoder(コンセプトエンコーダー)」が利用され