タグ

ブックマーク / eetimes.itmedia.co.jp (177)

  • 化学現象で学習と判断するデバイス、NIMSが開発

    物質・材料研究機構(NIMS)は、デバイス自身が学習して判断する「意思決定イオニクスデバイス」を開発し、その動作実証に成功した。 プログラムなしで動作する新たなAIシステムへ 物質・材料研究機構(NIMS)は2018年9月、デバイス自身が学習して判断する「意思決定イオニクスデバイス」を開発し、その動作実証に成功したと発表した。プログラムなしでも動作する新たなAI人工知能)システムの開発につながる技術として注目される。 今回の研究は、国際ナノアーキテクトニクス研究拠点ナノイオニクスデバイスグループの土屋敬志主任研究員、鶴岡徹主幹研究員、金成主NIMS特別研究員(現在は慶應大学特任准教授)、寺部一弥グループリーダーおよび、同研究拠点の青野正和エグゼクティブアドバイザーらが共同で行った。 研究グループは今回、デバイスの材料特性を利用して、学習や意思決定の機能を持つ新しいデバイスを開発した。意思

    化学現象で学習と判断するデバイス、NIMSが開発
  • ペロブスカイト太陽電池、スズ系で変換効率7%以上に

    京都大学と大阪大学の研究グループは、高品質で再現性に優れるスズ系ペロブスカイト半導体膜の成膜法を開発した。光電変換効率が7%を上回るペロブスカイト太陽電池の作製が可能となる。 簡便なHAT法とSVA法を組み合わせ 京都大学と大阪大学の研究グループは2018年9月、再現性に優れ高い品質のスズ系ペロブスカイト半導体膜の成膜法を開発したと発表した。この技術を用いると、光電変換効率が7%を上回るペロブスカイト太陽電池を作製することが可能になるという。 今回の研究は、京都大学化学研究所の若宮淳志教授、ジェイウェイ・リウ同博士研究員、尾崎雅司工学研究科博士課程学生、薬丸信也同修士課程学生、金光義彦化学研究所教授、村田靖次郎同教授、リチャード・マーディ同助教および、大阪大学大学院工学研究科の佐伯昭紀准教授らが行った。 光吸収層にペロブスカイト半導体材料を用いたペロブスカイト太陽電池が注目されている。光電

    ペロブスカイト太陽電池、スズ系で変換効率7%以上に
  • 「飲む体温計」、胃酸で発電し睡眠中に体温測定 - EE Times Japan

    東北大学の中村力研究室と慶應義塾大学の仰木裕嗣研究室は、「SEMICON Japan 2018」で、錠剤型の「飲む体温計」を展示した。胃酸で発電したエネルギーで動作し、睡眠中に基礎体温(深部体温)を測定できる。 直径約8mmの錠剤型、部品原価は100円以下に 東北大学の中村力研究室と慶應義塾大学の仰木裕嗣研究室は、「SEMICON Japan 2018」(2018年12月12~14日、東京ビッグサイト)のSPORTS×IoTコーナーで、錠剤型の「飲む体温計」を展示した。胃酸で発電したエネルギーで動作するため、有害なボタン電池を使わなくて済む。 基礎体温(深部体温)は、健康状態をチェックするための重要な指標の1つといわれている。深部体温とリズム(体内時計)を正確に把握し調整することで、運動能力や集中力の最大化につながることも報告されている。ただ、深部体温は安静状態での測定が条件となるため、一

    「飲む体温計」、胃酸で発電し睡眠中に体温測定 - EE Times Japan
  • 正データと正信頼度の情報だけで分類境界を学習 - EE Times Japan

    理化学研究所(理研)の研究チームは、人工知能AI)を用いた機械学習の分類問題で、正のデータとその信頼度(正信頼度)情報だけで、分類境界を学習できる手法を開発した。 あらゆる分類モデルと合わせ可能な学習アルゴリズム 理化学研究所(理研)革新知能統合研究センター不完全情報学習チームの石田隆研修生とGang Niu(ガン・ニュー)研究員および、杉山将チームリーダーらの研究チームは2018年11月、人工知能AI)を用いた機械学習の分類問題で、正のデータとその信頼度(正信頼度)情報だけで、分類境界を学習できる手法を開発したと発表した。 AIを用いた機械学習の分類問題では、正のデータと負のデータを分離するための境界をコンピュータに学習させる。分類境界を学習すると、未知のデータであってもコンピュータ側で「正」か「負」かを判断できるようになるという。 これまで分類技術を活用すると、正のデータと負のデー

    正データと正信頼度の情報だけで分類境界を学習 - EE Times Japan
  • 歩行パターンから本人認証、次世代の生体認証技術

    英国マンチェスター大学の電気電子工学科大学院は、スペインマドリード大学と共同で、行動バイオメトリクス認証システムを開発した。このシステムは、床に置かれた圧力パッドの上を歩いている人の歩き方や歩行パターンを測定し、足跡を分析することで、その人物を簡単に照合できるというものである。 歩行パターンで人確認 英国マンチェスター大学の電気電子工学科大学院は、スペインマドリード大学と共同で、行動バイオメトリクス認証システムを開発した。このシステムは、床に置かれた圧力パッドの上を歩いている人の歩き方や歩行パターンを測定し、足跡を分析することで、その人物を簡単に照合できるというものである。 研究者らは、人間の歩き方と足跡を分析するこのシステムが、空港警備での生体測定に貢献するのではないかと主張する。空港では現在、指紋認証や虹彩認証が行われているが、それらに代わる非侵入型の人物認証システムが実現するかもし

    歩行パターンから本人認証、次世代の生体認証技術
  • マクニカ、工場や事務所などでのAI×IoT導入を支援 (1/2) - EE Times Japan

    マクニカ、工場や事務所などでのAI×IoT導入を支援:推論を実装したエッジも販売予定(1/2 ページ) マクニカは、「第7回 IoT/M2M展【春】」で、AI人工知能技術を活用した製造ラインにおける予知保全・異常検知システムなどのデモ展示を行った。 製造ラインにおける異常検知と予防保全 マクニカは、「第7回 IoT/M2M展【春】」(2018年5月9~11日、東京ビッグサイト)で、AI人工知能)やIoT(モノのインターネット)技術を活用した製造ラインにおける予知保全・異常検知システムや、LoRaWANパッケージを用いたスマートオフィスなどのデモ展示を行った。 同社ブースでは、「[Industry 4.0]AI×IoT導入支援サービス」「LoRaWANパッケージによるスマートオフィス活用事例」「AI×FPGAによる物体検知デモ」「試作~量産までのモノづくり支援」などをコーナー別に紹介。

    マクニカ、工場や事務所などでのAI×IoT導入を支援 (1/2) - EE Times Japan
  • パナソニック、顔画像などでリラックス度を推定 - EE Times Japan

    パナソニックは、「CEATEC JAPAN 2018」で、人間の表面温度や匂い、着座姿勢などの情報から、その人の状態を推定する「ヒューマンセンシング」技術などのデモ展示を行った。 センシング技術で「見えないものを見える化」 パナソニックは、「CEATEC JAPAN 2018」(2018年10月16~19日、千葉・幕張メッセ)で、人間の表面温度や匂い、着座姿勢などの情報から、その人の状態を推定する「ヒューマンセンシング」技術などのデモ展示を行った。 同社のブースでは、「見えないものの見える化」を実現するセンシングソリューションをいくつか紹介した。その1つがヒューマンセンシングソリューションである。これは、「感圧センサー」や「匂いセンサー」、カメラ画像などを用いた「人状態推定技術」などを組み合わせて構成する。ブースでは、個別の技術を紹介するとともに、これらのセンサー技術人工知能AI技術

    パナソニック、顔画像などでリラックス度を推定 - EE Times Japan
  • アルプス電気、静電容量技術で自動操舵を支援 - EE Times Japan

    アルプス電気は、「CEATEC JAPAN 2018」で、自社の最新デバイス技術を搭載し、自動操舵機能に関する国際基準「R79」に適合するコックピットを想定したデモ展示などを行った。 R79に適合するコックピットを想定 アルプス電気は、「CEATEC JAPAN 2018」(2018年10月16~19日、千葉・幕張メッセ)で、自社の最新デバイス技術を搭載し、自動操舵機能に関する国際基準「R79」に適合するコックピットを想定したデモ展示などを行った。 安全な車の実現に向けて、完全な自動運転/自動走行を目指した技術開発が進められている。こうした中で、国際的なルール作りが行われている。自動操舵に関するR79でも、低速の自動操舵に関するカテゴリーAから、連続的な自動操舵に向けたカテゴリーEまで、5段階の安全基準を策定している。 この中には、システム動作中に運転者がステアリングを握っているかどうかを

    アルプス電気、静電容量技術で自動操舵を支援 - EE Times Japan
  • 見えない疲労やストレス度を1分で可視化、村田製作所 (1/2) - EE Times Japan

    見えない疲労やストレス度を1分で可視化、村田製作所:CEATEC JAPAN 2018(1/2 ページ) 村田製作所は、「CEATEC JAPAN 2018」で「疲労ストレス計」を用いて疲労とストレスの度合いを「見える化」するシステムのデモ展示などを行った。 電極部に左右の親指をそれぞれ軽く当てるだけ 村田製作所は、「CEATEC JAPAN 2018」(2018年10月16~19日、千葉・幕張メッセ)で、「疲労ストレス計」を用いて疲労とストレスの度合いを「見える化」するシステムのデモ展示などを行った。 疲労ストレス計には、心拍と脈拍を測定できるセンサーが搭載されている。測定したバイタルデータのゆらぎなどを分析し、自律神経のバランスと偏差値の相関を示すことで、測定者の疲労やストレスの度合いを「見える化」する。このシステムを活用すると、社員の健康モニタリングや運転手の疲労やストレス度チェック

    見えない疲労やストレス度を1分で可視化、村田製作所 (1/2) - EE Times Japan
  • 時計作りで培った技術をIoTに、エイブリック (1/3) - EE Times Japan

    時計作りで培った技術をIoTに、エイブリック:新検知方式のホールICなども展示(1/3 ページ) エイブリックは2018年10月16~19日に開催されている展示会「CEATEC JAPAN 2018」で、新たな検知方式を採用した「ZCL(Zero Crossing Latch)ホールIC」をはじめ、時計の開発で培ってきた技術を生かしたデモを展示した。 「第3の検知方式」を用いたホールIC エイブリックは2018年10月16~19日に開催されている展示会「CEATEC JAPAN 2018」(シーテックジャパン/会場:千葉市・幕張メッセ)で、ブラシレスDC(BLDC)モーター向けに、新たな検知方式を採用した「ZCL(Zero Crossing Latch)ホールIC」などを展示した。 従来、ホールICの磁界を検知する方式としては、N極かS極のどちらかを検知する「片極検知」や、N極とS極を交互

    時計作りで培った技術をIoTに、エイブリック (1/3) - EE Times Japan
  • ラティス、FPGAベースのAIスタックを拡張 - EE Times Japan

    Lattice Semiconductor(ラティスセミコンダクター)は、エッジ製品側にAI人工知能)機能を導入するための技術スタック「Lattice sensAI」について、その機能拡張を発表した。 CNN小型アクセラレーターIPコアなどを新たに追加 Lattice Semiconductor(ラティスセミコンダクター)は2018年10月11日、エッジ製品側にAI人工知能)機能を導入するための技術スタック「Lattice sensAI」について、その機能拡張を発表した。「IPコア」や「レファレンスデザイン」「ハードウェア開発キット」などを新たに追加し提供する。 Lattice sensAIは、家電製品や監視カメラ、セキュリティカメラ、マシンビジョンといった、さまざまなIoT(モノのインターネット)製品に、AI技術を搭載しやすくするためのソリューションである。極めて少ない電力消費と部材

    ラティス、FPGAベースのAIスタックを拡張 - EE Times Japan
  • ET展は「エッジテクノロジー総合展」に位置付けを変更

    組込みシステム技術協会(略称:JASA)は2018年8月29日、同年11月14~16日の会期で開催する組み込みシステム、IoT(モノのインターネット)に関する展示会「Embedded Technology 2018/IoT Technology 2018」(以下、ET2018)の開催概要を発表した。会場はパシフィコ横浜横浜市)。410社/団体の出展、2万6000人以上の来場を見込む。 ET展は「今回から大々的に変わっていく」 組込みシステム技術協会(略称:JASA)は2018年8月29日、同年11月14~16日の会期で開催する組み込みシステム、IoT(モノのインターネット)に関する展示会「Embedded Technology 2018/IoT Technology 2018」(以下、ET2018)の開催概要を発表した。会場はパシフィコ横浜横浜市)。410社/団体の出展、2万6000人

    ET展は「エッジテクノロジー総合展」に位置付けを変更
  • IoT機器向けのセキュリティベンチマークが登場

    2つの重要なIoT機能(Bluetoothとセキュリティ)の消費電力について、Embedded Microprocessor Benchmark Consortium(EEMBC)から新たなベンチマークが発表された。 2つの重要なIoT機能(Bluetoothとセキュリティ)の消費電力について、新たなベンチマークが発表された。発表したのは、組み込み向けベンチマークテストの作成を手掛ける業界団体EEMBC(Embedded Microprocessor Benchmark Consortium)だ。EEMBCは、メンバー向けに、IoTセキュリティのベンチマーク「SecureMark」の詳細を作成しているさなかである。Bluetoothのベンチマークについては約1カ月後のリリースを予定している。 SecureMarkは、TLS(Transport Layer Security)1.2ハンドシェ

    IoT機器向けのセキュリティベンチマークが登場
  • 日本NI、データ取得から予知保全まで提案

    ナショナルインスツルメンツ(日NI)は、「TECNO-FRONTIER 2018(テクノフロンティア)」で、機械学習による故障予知や異常検知システムなどのデモ展示を行った。 予知保全の第一歩は、「正しいデータの取得」 日ナショナルインスツルメンツ(日NI)は、「TECNO-FRONTIER 2018(テクノフロンティア)」(2018年4月18~20日、千葉・幕張メッセ)で、機械学習による故障予知や異常検知システムなどのデモ展示を行った。 状態監視/故障予測のための統合プラットフォームをデモ展示したコーナーでは、Flowserve製のポンプシステムを活用して、配管内を水が循環する状況をモニタリングすることで異常を監視するデモを行った。この統合プラットフォームを実現するためにNIは、PTCやHewlett Packard Enterprise(HPE)、OSIsoftと連携した。 同

    日本NI、データ取得から予知保全まで提案
  • はんだ付けコンテストに見る、“モノづくりの共通言語”としてのIPCの意義

    熟練技術者たちが、はんだ付けの技術を競う 日各地から集まった熟練技術者が、グローバル基準ではんだ付け技術を競うコンテストをご存じだろうか。先ごろ開催された「JPCA Show 2018」(国際電子回路産業展)において行われた「IPCはんだ付けコンテスト日大会」だ。日大会の優勝者は、米国で行われる世界大会に出場でき、各国の優勝者たちと世界の頂点を目指して競うことになる。 IPCはんだ付けコンテストを主催するのは、グローバルな製造業のための業界団体であり、特に電子機器製造における設計や材料、基板、実装といった品質管理の国際標準規格を策定しているIPCで、はんだ付け装置メーカーのジャパンユニックスが協力している。日では2012年からJPCA Showに合わせて開催してきたが、2015年でいったん休止し今回が3年ぶりの開催となった。

    はんだ付けコンテストに見る、“モノづくりの共通言語”としてのIPCの意義
  • LiDARよりも軽く低コスト、画像処理ベンチャーの挑戦

    映像転送システムや画像処理技術の開発を手掛けるRevatronは、画像センシング展2018(2018年6月13~15日、パシフィコ横浜)で、「リアルタイム3次元映像合成システム」を発表した。車載利用をにらみ、同社では「高価なLiDAR(ライダー)を安価に置き換えるカメラソリューション」と主張している。 映像転送システムや画像処理技術の開発を手掛けるRevatronは、展示会「画像センシング展2018」(2018年6月13~15日、パシフィコ横浜)で、「リアルタイム3次元映像合成システム」を発表した。車載利用をにらみ、同社では「高価なLiDAR(ライダー)を安価に置き換えるカメラソリューション」と主張する。 日系自動車メーカーや中国サプライヤーとの共同研究が進む 同システムは、1台もしくは複数台のカメラで撮影した映像から、3次元デプスマップ合成、自由視点映像合成、静的動的映像合成、輪郭分析な

    LiDARよりも軽く低コスト、画像処理ベンチャーの挑戦
  • 学習した以上のノイズ量も除去、AIを用いた画像処理で

    東芝は、事前に学習していないノイズ量にも対応できる深層学習(ディープラーニング)型画像ノイズ除去技術を開発した。 復元誤差は従来技術に比べて3分の1以下 東芝は2018年6月、あらかじめ学習していないノイズ量にも対応できる深層学習(ディープラーニング)型画像ノイズ除去技術を開発したと発表した。 カメラなどで撮影した写真や映像データには、撮影の状況などによってノイズが発生することがある。こうしたノイズは画質の劣化や視認性の低下を招く。このため、物体認識などの用途では、認識精度を低下させないように、撮影した画像データをデジタル処理し、ノイズ除去などの作業が行われている。 こうした中で、高い復元精度を得るために、深層学習を用いたノイズ除去作業が注目されている。あらかじめ学習したノイズ量の画像であれば、従来方法でも適切な処理を行い、高画質の画像を得ることができる。ところが、実際のノイズ量は撮影環境

    学習した以上のノイズ量も除去、AIを用いた画像処理で
  • 単眼カメラで物体検出と測距、独自の深層学習で実現

    日立超LSIシステムズは、独自のディープラーニング技術を用いて、単眼カメラの映像からリアルタイムに物体を検出し、物体までの距離推定も可能とする画像認識ソリューションの提供を始めた。 日立超LSIシステムズは2018年6月、独自のディープラーニング技術を用いて、単眼カメラの映像からリアルタイムに物体を検出し、物体までの距離推定も可能とする画像認識ソリューションの提供を始めた。 物体検出と測距用のソフトウェアライブラリーを開発 同社は、単眼カメラで撮影した映像から、自動車や歩行者、道路の白線などを検出する「物体検出ソフトウェアライブラリー」と、検出物体までの距離を推定する「測距ソフトウェアライブラリー」を開発した。これらのライブラリーは、NVIDIA製組み込み機器モジュール「Jetson TX2」上で動作するという。追加学習サービスも提供する。監視システムなどを構築する場合に、特殊な車両や自転

    単眼カメラで物体検出と測距、独自の深層学習で実現
  • 九州大学ら、ポリマー光変調で112Gbpsの光伝送に成功

    九州大学は、新たに開発した電気光学ポリマー光変調器を用い、極めて高速な光データ伝送に成功した。デバイスの熱安定性と低電圧駆動を実現した。 熱安定性などの課題もクリア 九州大学先導物質化学研究所の横山士吉教授らによる研究グループは2018年5月、新たに開発した電気光学ポリマー光変調器を用い、極めて高速な光データ伝送に成功したと発表した。これまで課題となっていた熱安定性などもクリアした。 研究グループは、爆発的に増大する情報通信量への対応策として、電圧を印加すると光の屈折率が変化する電気光学ポリマーを用いた光変調器の活用に注目してきた。今回は、優れた電気光学特性と熱安定性を持つポリマーを日産化学工業と、超高速光変調器モジュールをアダマンド並木精密宝石と、それぞれ開発した。 新たに合成したポリマーは、ニオブ酸リチウムなどの無機結晶に比べて、変調速度が2~3倍速い電気光学特性を持ち、低電圧で光変調

    九州大学ら、ポリマー光変調で112Gbpsの光伝送に成功
  • 京都大学、弱い量子コンピュータの強さを証明

    京都大学の研究グループは、1量子ビットしか使えない「弱い」量子コンピュータでも、現行のコンピュータ(古典コンピュータ)より「強い」場面があることを、理論的に証明した。 one-clean qubitモデル以外にも適用可能な新手法 京都大学基礎物理学研究所の森前智行講師と理学研究科の藤井啓祐特定准教授らによる研究グループは2018年5月、1量子ビットしか使えない「弱い」量子コンピュータでも、現行のコンピュータ(古典コンピュータ)より「強い」場面があることを、理論的に証明したと発表した。 今回の研究は、森前氏と藤井氏らの他、国立情報学研究所の小林弘忠特任研究員、名古屋大学大学院情報学研究科の西村治道准教授、東京大学先端科学技術研究センターの玉手修平特任助教、NTTの谷誠一郎上席特別研究員らが共同で行った。 量子コンピュータは、量子力学に基づき動作するコンピュータ。古典力学に基づいて動作し、2進

    京都大学、弱い量子コンピュータの強さを証明