今年のノーベル自然科学3賞が出揃ったところで、感慨深く思われることがあります。それは非西欧人科学者の活躍の正当な評価です。 こうした見方に焦点を当てた記事を内外でまだ目にしませんが、思うところを記してみましょう。 非西欧人が5割の自然科学3賞 初めにまず、今年のノーベル自然科学3賞の受賞者を振り返ってみます。 医学生理学賞が、 ウイリアム・キャンベル(1930- アイルランドー米国) 大村智(1935- 日本) 屠ヨウヨウ(1930- 中華人民共和国) の3氏、この中では大村教授が最も若く、今後の活躍が正味で期待されていることが分かるでしょう。 ここでは青色発光ダイオードのように日本の仕事というのでなく、国際的な業績評価で非西欧人が6割を占めていることに注目しておきましょう。 化学賞は、日本ではひどい報道のされかたで「米国の大学教授ら3氏が受賞」という、ほとんど意味をなしていない、むしろ間