今日のネタはリンカの仕事について。低レイヤな話としてありがちだが、いかんせんバイナリを入力にバイナリを出力する処理なので直感的に理解しづらい。ってことで調べながらメモる。 リンカ(linker)とは何か リンカ とは、コンパイルされたファイル(オブジェクトファイル)同士をつないで実行可能なファイルを作るプログラムである。ほとんどの場合、ソースコードはファイルごとにコンパイルされ、ファイルごとにオブジェクトファイルが生成される。他方、プログラム中で外部ファイルで定義されたシンボル(変数名や関数名など)を参照する場合がある。たとえばライブラリ中に定義された関数を呼び出す場合などである。リンカの役割は、このようなファイル内を見ただけでは正体不明のシンボルと外部ファイルに含まれる定義を紐付けることである。 リンカには静的リンクと動的リンクの2種類がある。以下にそれぞれについてざっくりまとめる。 静